【私の失敗と成功】元行政書士が語る!新人行政書士で、事業への気持ちが続かなくなる理由は、ここが大きいんです。

こんにちは。無理せず起業塾、塾長の阿部です。

さて、行政書士の廃業率は非常に高いです。というのも一般的に、開業半年で5割が廃業。開業1年目に生き残っている人は、かなり減り、3年目には、1~2割程度になっているといわれています。

そんな話を聞いて、開業当初私は、『お金が稼げないから、行政書士をやめてしまうんだ』『仕事があれば、行政書士を続けられるんだ』そんな幻想を抱いていました。

先に言いますが、これは、表面的な理由でしかありません。

皆さん会社やめるときって、もっともらしい理由を並べますよね?本当は、『給料安い!』『上司がむかつく』『もっといい会社に行くから』なんて思っている。

でも、『実家に帰ることになったんで~』とか、当たり障りのないこといいますよね?

行政書士だって一緒です。

『稼げなかったからやめる』というのは、説明が一番簡単なんです。でも、実際の廃業の理由は、そこではないんです。

お金が少なくたって、本当にやりがいがあれば、続けられるのが人間

さて、ここで1つ知っていて欲しいのですが、人間って、お金にだけやりがいを感じているわけではないということ。

あなたが、お金の亡者なら、お金が絶対ですし、家族を養えないくらい稼げていないなら、それはそういう理由で廃業する人もありえます。

ところが、家族を養ったり、自分が生きていくくらいなら、稼げている人は案外多いです。

それでも、あえて廃業の道を選ぶ人がいるのはなぜなのか?ここを知っておかないと、あなたも稼げる廃業行政書士になってしまいます。

実際に行政書士になって気がついた理想と現実のギャップ

私が行政書士になったとき、行政書士の情報というのは、あまりありませんでした。

今以上に、知名度もなく、私も、行政書士になって、初めて行政書士って、本当に実在するんだ(笑)と思ったレベルです。

でも、知らないなりに、私は、悩んでいる人の悩みを解決して、笑顔にする権利を手に入れたと、うれしく感じていました。

ところが、実際に多く来る問い合わせは…

業者さんからの使いぱっしりに近い依頼が多かったりするんです。

人が見えず、とにかく決まった書類を作って、決まった役所に出し、結果を送付する。

やり方をキチンと構築しないと、こういうスタイルになってしまう。そうすると、だんだん『あれ?こんなことをするために、私は、資格にチャレンジしたんだっけ?』という空しさがこみ上げてきます。

人には、やりがい、生きがいが必要です。どんなにお金があっても、作業だけになってしまったら、気持ちが折れ始めるんですね。

行政書士の難関。一人ぼっちの恐怖に打ち勝てるか?

そして、最初の頃は、初めてのことも多く、刺激を感じれていいのですが、慣れてくると、今度あなたを襲うのは、孤独感です。

この孤独というのは恐ろしく、心を蝕みます。

その蝕まれた心で、生活をしていると、いらいらしやすく、そして、落ち込みやすくなります。

そんな自分にまた、罪悪感を感じ、メンタルは崩壊寸前になります。

場合によっては、近い人に、八つ当たりしてしまったりもするんですね。

私も過去にそういう経験をして、失敗してますし、起業家さんが、離婚率が高いのは、これが原因のひとつだと思っています。

それなら、たくさんの人に会えばいいのか?ということになりますが、それでは、あなたの孤独感は解消できません。

というのも、外にいる誰がお客さんになるか分からないですから、気を抜くことが出来なくなってしまっているんです。

追い討ちをかける理解者のいない状況。回りはみんな敵という錯覚

そして、これらに追い討ちをかけるのが、周りがあなたの気持ちを理解できないという状況。

基本経営者は常に孤独です。

というのも、周りの人と、思考回路が変わってしまうので、親しかった人たちが、あなたの気持ちを汲み取れなくなってしまうんです。

そうなると気持ちの大きなすれ違いが始まり、溝が広がります。

「何でわかってもらえないんだろう?こんなに苦しんでるのに・・・」

となりますが、当然、周りの人はわかりません。だって、あなたは周りから見ると、難関資格に受かって、自分で事業をやっている成功者なんですから。

そうなると、この孤独に戦うことが出来る強さを身につけるしかないんです。

心が弱っているときには、流言飛語(心無い噂)に踊らされる

そこにさらに、同業者や、お客さん、ネットなどで、いろいろな噂や、誹謗中傷が飛び交います。

基本皆さん他人なんですから、あなたのことなんてわからないんですが、あなたのことを知っているはずだった人までが、あなたを理解できなくなっている。

そんな状況の前段階があると、あなたの心は、『あ、やっぱり俺が間違っているのかな?』という心理状況になります。

こうなったら、よほどの根性がないと、転げ落ちる寸前まで来てしまっています。

ここが、廃業するか?それとも、長く続けられるかの大きな分岐点です!!

誹謗中傷に戦える支えを持つ!

さて、ここからは、私の体験も含めて話しましょう^^

私が、行政書士をやめた経緯や、無理せずをやっていて、山のように受けた誹謗中傷。この経緯を知っている人は、阿部さんは強いといいますが、そんなことはありません。

私も、若手の行政書士で、『無理せず起業塾』を立ち上げたときは、ひよこ狩りなんじゃないかとたたかれ、皆さんに良かれと情報を出せば、そんなこと間違っているといわれ、匿名のメッセージや、ブログでさらして悪口を書く人も結構いました。

私が、このとき、正面切って戦い抜けたのは、私の後ろに、守らないといけない、講師陣と、生徒さんたちがいたからです。

守るものがあると、それは同時に心の支えにもなります。

ですので、心の支えがなくなると、その強さが、崩れてしまうこともあります。

私は、そんなバリバリ戦って、そういう人たちが、黙るくらいまで頑張りぬいた頃に、一旦事業を休んで、お坊さんの修行に1年ほどいってきました。

そして、帰ってきたら、あれ?守っていたものが、崩壊している。という状況を経験してしまったんです。

要するに、今までの『守らなくっちゃ』という心の支えが、いっぺんに崩壊してしまったんです。

私の悪かったところは、『自分で自分を認めたのではなく、他者を通じて、自分を支えていたところ』にあったんですね。

他人に寄りかかった自分を支える方法では、ダメだったんですね。

誰に何を言われても、自分で自分を評価できる人間になれるか?本当の意味で、あなたが人生の主人公になることを求められている!

そこからは、結構苦労して、私は、自分の事業の方向性を悩み迷走しました。

廃業しなかったのは、今まで自分が頑張ってきたという自尊と、それを応援してくれる人たちがいたからですね。

そして、その不安定な状態を抜け出せたのが、キチンと自分の自信を取り戻すということででした。

そもそもですが、『誹謗中傷などは、頑張っている人への妬みとして出てくるもの』

あなたが理解されないのは、『他の人がチャレンジしていないことに、果敢に挑んでいるから』なんです。

チャレンジしない人は、チャレンジする人を笑うことによって、自分のチャレンジをしないことを正当化する。そうすることで、自分のチャレンジしたいという心と、チャレンジした人へのうらやましさの心を静めようとします。

そこがわかっていても、心がついてこないこともあります。

そういう時は、やはり、いろんな人に相談したり、いろんなことにチャレンジして、まずは自分の自信を取り戻すことから始めなければなりません。

私は、実は、行政書士の仕事だけでは自信を取り戻せず、他の方法を模索して、すべての原点である学習塾に戻って、働くところから、自分を見つめなおしました。

そうしているうちに、以前の教え子にたまたま会うことがあり、そこから、自信を取り戻したことが、1つ大きなきっかけでした。

塾でバイトをすることで、自分の仕事をセーブするので、収益も落ちましたが、それでも、その決断が、私は、もう一度頑張れる原動力になったわけです。

自分を取り戻すために、あえて別のことをやるというのも、ひとつの手段なんですね。

失敗は何度してもいい。転んだら何度でも立ち上がれ!立ち上がれ!

さて、ということで、私の体験も踏まえて、廃業するときの理由というのを話しました。

ですが、私いつも思うんです。

何度でも転ぶ権利を与えられているのは、とてもありがたいことだって。

多くの人は、転ぶ権利を与えられずに人生を終えます。

チャレンジしたいと思いつつ、結局何もせずに、その人生を終えてしまう人が、大半であると。

目の前に、壁があったときに、それにチャレンジするのも人生。

転んでも、怪我しても、前に進めば、学ぶことはたくさんあります。

一方、そこで座り込んでしまったら、一生何も変わりません。

だから、行政書士は、こういう転ぶチャンスを与えてもらえたことに、感謝をして、前に進むべきなんだと。

その上で、あなたを支えてくれるもの。あなたを支えてくれる人を見つけてください。

実は、無理せず開業行政書士講座などで、1年間のコンサルや、その後もずーと使える交流ルームを設置しているのは、『仲間がいる安心感』を皆さんに得て欲しいから。

自分ひとりで、戦い抜ける強さを持っているのなら、そんなものはいりません。

ですが、そんな強さなんて、10年20年続けられる人は、ほとんどいないわけです。

そして、そんなときに、原点に戻らせてくれる、支えてくれて裏切らない仲間というのが、必要になると考えています。

そして、その仲間が、常に前を向いて頑張っていると、あなたも頑張らないといけないとまた、前に進めます。

そういう強さを、そして、あなたの弱さを支えることの出来る無理せず起業塾でいられるといいなと思っています。

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