こんにちは。あなたやあなたのお店の成長を妨げる棘を抜く『刺抜きコンサルタント』玄徳庵のこうめいです。
自分が行政書士時代は当たり前にしていたことでも、引退してアドバイスをする側に回ってから改めて、ああこういう力はホント大事だなって気が付くことっていくつもあります。
その中の一つが「質問力」というか、質問に臨む時の心構え。
Twitterなどを見ていても、「ああ、この人は今のままでは行政書士で上手くいかないな…」という質問をしてしまっている人もいます。
ということで、「困ったことがあったら何でも聞いて」と言われた先輩に質問しまくったら、嫌われてその人が所属していたグループのメンバーさんからもブラックリスト入りさせられてしまった行政書士さんの話です。
その行政書士さんは行政書士の開業講座に参加し、そこでいろんな同期の仲間や頼れる先輩と知り合うことができ喜んでいました。
そのグループの先輩たちはとてもいい方たちで、「困ったことがあったら何でも聞いて」という風に優しく声をかけてくれて、実際にそのグループ内でもいろんな相談が飛び交っている状態で、みんなが助け合いの精神で動いているいい仲間たちでした。
そんなグループに加われたその行政書士さんは、いろんなことをどんどんどんどん聞いて質問を重ねていきました。
ところがある時突然、その主催者の人から「あなたに苦情が来ているよ」という話を聞かされてしまったんです。
おかしい!!私は何でも聞いていいといわれたから、質問をしていただけなのになんで苦情を言われないといけないのか?そう思った行政書士さんは、そのグループの仲間たちに連絡を取ろうとしました。
ところが、その行政書士さんの連絡を誰も取ることがなく。怒ったその行政書士さんは、ブログなどでさんざん悪口を書いてそのグループを飛び出すことにしました。
その数年後……結局その行政書士さんは、いろんなグループで同じことを繰り返し、誰も仕事の協力をしてくれなくなり廃業することになってしまったそうです。
まず、こういう騒動が起こるときに一番よくないのが主催者が「性善説」に立って物事を考えていることです。気持ちはよくわかりますが(笑)
たとえば、「何でも聞いていい」とは言ったものの「四六時中電話をかけてきて、自分がお客さんから聞かれたことをそのまま電話で質問して、そこで聞いたことをそのままお客さんに話してお金をもらう行政書士」なんているわけないと思っているわけです。
でも、実際は結構そういうことをしてくる人はいて、「何でもという意味の度合い」があまりに違いすぎて、こういうのは明確にルール化しないとだめだなこれ。と、気が付かされるわけです。
こういう風な程度の問題は非常に難しいんですが、今回は主催者側の話をしたいわけではないので、いったん行政書士側から考えていきますよ。
何でも質問していいよ。と聞かれたからと本当になんでも質問してしまう人は、『等価交換』という価値観や『Win-Win』という考え方が欠けている人がやってしまいがちです。
イイって言われたんだからいいじゃん!!
という考え方は、経営者としては完全アウトで、その人は「経営者としての信頼というのを失う」ことになります。
行政書士も経営者ですので一番大事なのは「信頼の数値を上げていくこと」なんですね。
目の前のお金や、目の前の好奇心ではなく、自分の信頼値を上げていくにはどうふるまえばいいか?ということを常に考えるのだ後々大きく響いてきます。
ちなみに、玄徳庵では、こういう風に目の前のものばっかり拾って信頼値を上げることを忘れる人を「テイカー(奪う人)」と呼んでますが、今回の行政書士さんは先輩にまさに奪う質問しかしてなかったわけです。
今回の場合、「何でも質問していいよ」といわれたとしても、質問に答えてもらったら感謝の気持ちとして「何かしらお返ししたい」という風に考え行動する人は、質問すればするほど信頼値が上がり、みんなに受け入れてもらえます。
一方、何でも聞いていいといわれたからって自分の聞きたいことをきいて「自分の利益になること」だけを考えて質問を繰り返す人は、「テイカー(奪う人)」なんで、質問すればするほど嫌われていきます。
そんなこと言われても、先輩に返せるものなんてないよ……。
そう思ったとしても、それならば、自分なりにそのグループで「役所に行って気が付いた情報提供」や「自分の体験をもとにした情報提供」「ネットや本でたまたま見かけた情報提供」などできることはたくさんあるはずです。
このできないなりに、なにかを返そうとしている姿勢がある人は「質問しても信頼度が増す」人になれるので行政書士としても長く周りに愛されながら続けることができます。
その一方で、「自分に得になる情報教えて」とだけ都合のいい時に寄ってくるような人は、残念ながら質問するたびに相手は気力を奪われ、信頼をドンドン落として、最終的には協力してくれる人がいなくなってしまうんです。
これ、あんまり教えてもらえない話ですが、すごくすごく重要な考え方です。
私だったら先輩に仕事を教わるときは、「共同受任」にしてもらって先輩に報酬を払います。
私だったら同期に何か教えてもらったら1000円程度のお菓子を送ります。
私だったら、情報提供で助けてもらったら次は自分が得意な分野の情報を提供して喜んでもらおうとします。
この「お互いが与えるギバーの精神」で回っていく環境を作り上げていくのが一番理想的な仕事のやり方なんですね。
そのためにはまず自分から与えるのは難しくても、与えてもらった恩義にはしっかり答えていくし、恩返しもしていく。そういう心がけを常に持って活動していく。
これって大事なんじゃないかなと私は思うんですよね。
ということで、質問はどんどんしていいと思うんです。先輩にも同期にも。問題は、その質問をしたときに、しっかり恩返しをしているか?というところ。
誰かに教えて教えてばかり言っていると……。残念ながら、周りには、おんなじ「テイカー(奪う人)」ばっかりになってしまって結局廃業することになります。
あなたは自分が「奪う人」になってしまっていないか?定期的に自分に問いかける習慣をつけてくださいね。
玄徳庵では、毎月15日にテクニックだけでは解決しない「経営者としての器を広げ、仲間を増やすための勉強会」を行っています。
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