こんにちは。0から育てる経営者養成塾玄徳庵のこうめいです。
行政書士になりたての頃は、なんかお客さんにいろんなこと聴いたりしたらダメなんじゃないか?むしろ自分たちの方が物知りじゃなきゃダメなんじゃないか?なんて思いがちです。
でもね。本当は、あなた以上にお客さんも自分の仕事に誇りを持っています。
その誇りをあなたの知ったかぶりが、実は潰してしまっているかもしれませんよという今日は玄徳庵OBの先輩の体験談です。
ある行政書士さん……。
この行政書士さんは地域密着型の行政書士を目指し活動をされていました。
そんな中、ひょんなことからその地域の工場をやっている中小企業の社長さんに相談を持ち掛けられたんです。
ところが残念なことに、その行政書士さんはその業界を全く知りませんでした。
そこで社長さんに会う前に必死で情報を収集してから社長さんに会いに行ったんです。
でもね。所詮は付け焼刃。
実際社長さんと話をしていても、わからないことやイメージできないことがいっぱいで、正直困ってしまったそうです。
ここであなたならどうしますか?
私も新人行政書士の時代なら「何とか挽回しないと!!」って焦って、きっと知っている知識を必死に話してお客さんに感心してもらおうとしたと思うんですよ。
いや、もっと正直に言うと、自分の行政書士なんだぞって言うプライドを守るために法律の話を必死にしたかもしれない。
もっとひどければ、わからないことだらけで黙っちゃってお客さんを不安にさせたかもしれない。
……でもね。この行政書士さんは違ったんです。
「社長さん、私は行政書士なんで法律手続きのことは分かるんですが、社長さんのお仕事のことは詳しくはわからないんで、もしよかったら詳しく教えてもらえませんか?」
そう社長さんに素直に教えを乞うたんです。
そうしたら、社長さんの態度が急に変わったんです!!
「今までうちの会社に来た、行政書士だの司法書士だの税理士だのは、偉そうに自分の意見を言うだけで私たちの仕事に興味を示してもくれなかった!!私の仕事に興味を持って話をしっかり聞こうとしてくれたのはあなたが初めてだよ」
そういうと、会社や工場の仕事の話をたくさん教えてくれたそうです。
最初にも言いましたが、お客さんはあなた以上に自分たちの仕事に誇りを持っています。
その誇りを持っている仕事に、興味を示してくれる士業が自分の隣にいるなんて嬉しいに決まってるんです。
そして、これをこの行政書士さんは計算ではなく素直に言うことができ、そして本当に社長の話を聞いて、「この会社の手伝いをしたい」と心から思えたそうです。
ここではじめてお互いが、ただの書類を作るだけの代書やとただ書類さえ書いてくれればいいというくらいにしか期待していないお客さんという関係から抜け出し、「本当のパートナー」になれたんですね。
その後、その社長さんをきっかけにその地域のお客さんに気にいられた行政書士さんは、顧問契約をたくさん持つ行政書士さんとして今でも活動されています^^
どうですか?
知識は当然必要ですがどんな行政書士でも世の中のことを全部知っているなんて無理なんです。
であれば、お客さんに素直に聞いて教えを乞う勇気を持つ。
そんな強さを身につけてもいいんじゃないかななんて思うんですよね。
とはいえ、素直に教えを乞えるには自分自身の仕事にも誇りを持っている人じゃないとできません。ただ聞くだけでなく、本当に信頼してもらうために必要な知識を身につけながら、その上で教えを乞う。
そういうプロとして信頼をつかむ接し方というのを覚えていけるといいですよね。
ちなみにこういう人との接し方なども玄徳庵では授業で一緒に勉強しています。実務だけとか経営だけでなく、総合的な経営者としての力を身につけることのできる塾です。
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