私の考える行政書士とnoteの上手な付き合い方

こんにちは。無理せず起業塾、塾長の阿部です。

さて、最近Twitterや、その他のSNSなどを見ているとnoteを使うことをお勧めしている人が結構増えてきましたね。

私も実際noteを運用してみて、なるほど!ほかにはなかなかない面白い仕組みを採用しているな。そんな風に感心しています。

その一方で、私は、無理せずの生徒さんには、ワードプレスとアメブロをやはり勧めているんです。

その理由をしっかりと説明しながら、今現在での私の考えるnoteと行政書士の付き合い方について、話をしていこうかなと思います。

新人行政書士はコンテンツ販売に走らないほうがいい!

私はまず最初に、noteでのコンテンツ販売は、ある程度実力のある、経験値のある士業のみにするべきだと思っています。

たしかに新人行政書士であっても皆さんはプロとして実力があります。

だから、コンテンツ販売をしたくなる気持ちはわかるのですが、コンテンツ販売で大事なのは、知識ではなく『体験談』ということにまず気が付いておく必要があります。

知識だけなら実は世の中そこら中に無料で出回っています。

その無料で手に入る情報にお金を払え!!!という風にしているぞ?と思われると、実はあまりよくないんです。

その理由は、行政書士の本来のお仕事は『知識販売』ではないからです。

そして、行政書士にとってのコンテンツ販売は、実は、本業の売り上げを上げるためのもの。ということをしっかりと分かっていなければ、信頼を失うものになりかねない。私はそれを危惧しています。

行政書士講座の主催者やコンサルタントは、知識を売るのが仕事だからマネしちゃだめ

さて、ここでコンサルタントや行政書士の講座などを受講している人から、『私の先生はnoteでテキスト販売しているよ!なんてこと言うんだ』と怒られちゃいそうですが、それは、正解なんです。

何が言いたいかというと、コンサルタントや、講座の主催者は知識を売るのが仕事です。

だから、コンテンツ販売は至極当然です。

この時点で、え???何言ってるの浩明さん!となる人もいると思うので、ちょっと細かく話してみると、

【行政書士の利益の知識提供の目的】

初めましてのお客さん→知識を提供→信頼をつかむ→業務を受任(ここで利益)

【コンサルタントなどの知識の提供目的】

初めましてのお客さん→知識を提供(ここで利益)

この違いがまず大前提であります。

いや、もしあなたが行政書士の書類作成の相談業務のみで生きていこうと思っているならコンサルタントと同じなんですが、行政書士は、法律相談ができるわけではないので現実問題相談だけで食べていくのは難しいのです。

ちなみに、私は、noteをつかってますが、コンサルタントとして知識はほぼ無料で出しています。

このブログがそれですね。

阿部さんなんでそんなに無料で出してるの?そんなことしたらお金払わなくないですか?そんな風に皆さん言いますが、無理せずは、ありがたいことに生徒さんはコツコツ増加しています。

それもきちんと戦略があるんですね。そのあたりが、実は私が行政書士出身者だったことの流れがあるんです。

行政書士は、コンテンツ販売ではなく実労部分が仕事なんだとまずはしっかり認識する

ところで皆さんは無料相談をどうとらえてますか?

また話が飛んだと思うかもしれませんが、大丈夫!関係ある話です。

私は無料相談をとても効率の悪いものと思ってました。というのも、無料相談を利用する人の多くは、そのあと相談をする気がない人が多かったからです。

そういう人に時間を取られるより、私はお金を払ってくれるお客さんと仲良くなりたかったです。

これは、お金が好きとかそういうことではなく、私はお金というのは、相手への敬意だと思ってます。あなたの時間をこれだけの価値で譲ってください。という意思表示。

だから、無料で使ってやれ!!という人は、私のことを評価していない。そういうことだと私は感じていました。

でも、私を知らない人がいきなり私の価値に気が付くというのは難しいわけです。

だから、多くの人はその価値に気が付いてもらうために無料相談を行うんです。

でも、無料相談は、時間も労力も責任もかなり行政書士にとって損をする不利な契約です。

そこを踏まえたうえで私が考えたのが、『一人に無料で情報を出すくらいならたくさんの人に無料で情報を出して、それで私の価値を判断してもらおう』という風に考えました。

そうすることで、私は無料相談に時間を取られずに、いきなり優良商品を販売することができますし、さらに私のことを認識してくれる人が増え、実力も正確に判断してもらえる。そう考えたわけです。

そして、その戦略が当時のアメブロバブルの追い風もあり成功したという過去があるわけですね。

今でも私は、初めましての人に「なんか初めての気がしないです」といわれますが、それは、私のこの戦略がいまだに効果を発揮しているからなんですね。

ということで、私が行政書士時代。そして今もやっている戦略をさらっとまとめると、

【無理せずの戦略】

初めましての人→知識を提供(ただし一般論のみ)→知識を販売(個別相談)→実労提供(ここで利益)

こういう流れになっています。行政書士で言うと、

【行政書士時代の戦略】

初めましての人→知識を提供→個別相談(有料)→実労提供(書類作成)

こんな風になっていたわけです。そして、私は今でもこのやり方が正直一番いいのではないかなと思っています。

そう考えると、noteの使い方というのが、実は微妙な戦略になることに気が付くでしょうか?

コンテンツ販売機能があるのがnoteの一番の魅力。つまり、その魅力の活かし方をかなり戦略的に考える必要があるということです。

情報は無料で出す時代。コンテンツ販売は、あなたがある程度体験を語れるようになってから

そこで、私が考える行政書士とnoteの付き合い方ですが、まずは、あまりコンテンツ販売に走らないほうがいいでしょう。

その理由は先ほど言ったように、あなたにまだ行政書士としての世間の信頼がないからです。

それが、出版を依頼されたり、長年ある分野で活躍している先生となればこれは、ぜひ活用してほしいツールだなと思って、私は開業5年目以上の先生には積極的に活用を勧めています。

問題は開業1年目でコンテンツ販売に走ってしまうことです。

コンテンツ販売は、非常に楽に見えますが、やはり体験談やあなたの知名度というのがどうしても影響する分野です。

さらに、一番の特徴としてコンテンツを最初に購入するのは同業者の可能性が実は高いんです。

私もコンテンツを同業者が買い、そのコンテンツを見て、これをかける行政書士なら信頼できる!!と相談が来たことが何回かありました。

その相談相手は、中堅で活躍されている士業さんでした。

ということは、逆に中途半端なコンテンツを出すと、そういう先生たち。あなたの味方に付いてくれる可能性のあった同業者たちが、去っていくことになります。

これは、もったいないのです。

だから、最初は、コンテンツ販売ではなくまずは無料でしっかりと情報を出し、信頼を作り、知名度を上げる。これに集中すべき時期というのはどうしても必要なんです。

ですので、noteのコンテンツ販売は、あなたが同業者がさすがだ!!といえるような体験を重ねてからがお勧めなんです。

とはいえ、コンテンツ販売でお客さんを育てる方法もある

ということで、このままでは、noteだめよ。で終わってしまうので、私が、考えるnoteの新人行政書士さんの上手な使い方を提案します。

まず、通常のブログとして、ワードプレスを別途確保してください。これは絶対条件です。

さらに、自分の得意なSNSをひとつ育てるのも必要です。SNSが苦手な方は、アナログでもいいのですが、やはりお客さんと継続してつながれるSNSは一つあったほうがいいですね。

そのうえで、noteをやるというのが、私はいいと思います。

また、noteで通常のブログ書けばいいじゃん。そういう風に思う人もいるかもしれませんが、私は、アメブロ削除騒動に巻き込まれて売り上げをがくんと落とした経験があります。

アメブロにかなり依存した集客だったので、下手すれば廃業でした。

noteもよその会社さんの依存のツールである以上、永続的に経営されるとは限りません。つぶれることも、廃ることも、アメブロのように規約変更をすることもあります。

そうなると、過去に積み重ねたものをバッサリ奪われてしまう。その可能性もあるわけです。

だから、ワードプレスのように自分のサーバーで管理するブログというのを軸に育てていくのが大事になります。特に10年以上続けたいのであればです。

ただ、私は、いままで、販売しにくいなと思っていた「過去のメルマガ」や「過去のセミナー」そういうものを気軽に販売できるという意味では、とても便利なツールです。

だから、ある程度ノウハウがたまったら、販売をするというのはいいことだと思います。

特に、会計の管理をnoteさんがやってくれるのは地味にうれしいですし、24時間勝手に売れるのでいわゆる不老収益になるので、収益の一つの方法として活用していくのはいいことです。

その一方で、これまで話したような基本的な考え方がわかっていないと、目先の小銭を求めて自分の信頼をつぶす戦略になりかねません

そうなったら、もう事業は続けられないんです。

行政書士のメインは『実労』であることを忘れず、そのうえで復習益としてコンテンツ販売をする。この戦略であれば、いいと思いますよ。

最後に腹黒いことをひとつ。

私だったら、noteをお客さんの踏み絵にします。

というのも、いきなり高級な商品というのは買いにくいものですが、noteの価格設定であれば、安く商品を売れるので、まずは安い商品を買ってもらうことで、信頼を蓄積する方法もあります。

皆さんの体験でもありませんか?最初は安い商品を恐る恐る買って、そこで満足したら高い商品を買いやすくなるみたいな。

それと同じように、お試し購入ということは、noteを使えば、やることができるんじゃないかなと思います。

そういう意味では面白い可能性のあるツールなんで、勉強はしてみてください。

ただし、今回話した大事なポイントを忘れないようにしてくださいね。

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