行政書士の実務力を鍛えるアウトプットの練習としてやったこと【開業体験談17】

こんにちは。あなたやあなたの会社の成長を妨げる棘を抜くコンサルタント玄徳庵のこうめいです。

行政書士は実務経験なにし現場に放り込まれるというちょっと変わった起業の仕方を迫られます。というのも普通は「プレーヤーとして数年どこかで修業をして、それから経営の勉強をして独立」というのが起業の基本。

ところが、行政書士はそれをするのがかなり難しく、今でこそ行政書士法人が増えてきているので雇ってくれる事務所は増えてきましたが、実情はまだまだ雇う側の実力不足も目立ち、独立の邪魔をしたリ、パワハラで追い込んだりするところもあります。

そんな環境ですのでどうしても即独立して、自分の力でプレーヤーとしての知識を身につけていかないといけない。

そんな環境に置かれることが多いと思いますが、ここで大事なことを一つ。

実務力を身につけるには、「インプット」と「アウトプット」の両方が必要で、特に実践に即したアウトプットの練習が足りないとインプットばかりしていても役に立ちません。

ところが、インプットばっかりに時間をかけて、開業講座ばっかりに出て、結果として破産して行政書士として何もできずに半年くらいで消えていく行政書士さんも多いです。

そんな行政書士の悲しい未来をなくすために、今日は私が実際にやっていた「インプットとアウトプット」の連動した練習法を実体験をもとに話しますね。

さて、26歳で行政書士として開業した当初、全くといっていいほど実務の知識・社会人としての知識がなかった私は、とりあえず知識を増やそうとある開業講座に30万円ほど払い教材を買い集めました。

ところが、全然イメージができません(泣)そりゃあそうです。だってやったことないものをただ聞いているわけですから、どんなに一生懸命教えてもらってもイメージが全くできるわけがありません。

これは困ったぞ……。そう思った私は、とりあえず、自分の中で自信のある遺言の知識を極めてみようと考えました。家族法なら私も家族がいますから、イメージしやすいですから。

そんなところからスタートしたんですが、私が一つだけ恵まれていたのは行政書士に関する妙なプライドがなかったこと。

変な劣等感も、変な傲慢もなく、純粋に初心者向けの本や素人さん向けの本を手に取ることに恥ずかしさとかを全く感じませんでした。

たまに恥ずかしさを感じる人もいるそうなんですが、素人さん向けの法律関連の本はすごくいいです。なぜなら、「お客さんが悩んでいるテーマを解説してくれている」から。

それまで、実務書や開業講座ばかり受けていた私は、素人さん向けの一般書を読んで、初めて「あの書類はこういう狙いで作るんだね」「あれは、こういうトラブル防止に使えるんだね」というイメージができるようになりました。

でも、学んだことをそのまま私の頭の中に置いておいても恐らく忘れちゃう……。

知識を定着させるには、いろんな人にその学んだ知識を話さないとだめだ!!そう考えた私は、最初は友人相手にいろいろと話を聞いてもらおうとしましたが、友人も忙しいのでそんなの付き合ってられません。

そこで、私が次に目を付けたのがブログでした。

「ブログに毎日、自分の勉強した知識をお客さんに相談されたときに説明するように書いていったら、同じような質問が来た時にすらすら話ができるぞ!!」

もともと塾講師だったこともあり、子供たちに今日の授業はどういう風に話しかけてこういう返事が来て…。そういうシミュレーションは今までもしてきたので、それをブログでやっていこうと考えたんです。

実はこれが大正解でした。

まずは、実際にシミュレーションしたのと同じ質問が交流会やセミナーでの名刺交換の時に本当にされるんですね。

たとえば、「結婚したばかりで子供がいない夫婦なんだけど遺言っていらないでしょ?」とか聞かれるわけです。

私はブログにそのテーマの話をすでに書いているので、「あなたが亡くなったら相続人は奥さんとあなたのご両親ですが、嫁姑問題にならないですか?」と、すらっと出てきます。

そうなると、確かにそれは怖いね。ちょっと真面目に考えてみるよ。なんて話になって、仕事につながったりする経験をするようになります。

さらに、ブログを読んだ方から「私も今それを悩んでたので、阿部さんのところに相談に行きます」とか、同業者の行政書士や他士業の先生たちから、「遺言のことなら阿部さんに聞けばいいと思って」と声がかかるようになりました。

とはいっても、1記事2記事書いたぐらいではもちろんダメ。練習不足です。

私の場合は、自分の鍛錬だということで、私は遺言・相続関連の記事だけで2年ほどで1000記事は書き上げました。1日3記事更新を最低限の日課にしていたので。

『本を読む、ブログに書く、本を読む、ブログに書く』最初はこの繰り返しです。

それが、だんだんお客さんからの相談が来るようになると、『相談が来る、本で調べる、お客さんに伝える、体験を守秘義務を守った範囲でブログに書き残す』だんだんこうなってきます。

これの流れがしっかりできるようになってくると、『インプットとアウトプット』がうまく回るようになります。

そして、そこに書いたブログの記事自体があなたの知識の証明として後々信頼をつかむ大きな武器にもなります。

もちろん他にも実務の練習法はいろいろあります。

ただ、『学んだことを臆さず発信する』という訓練は度胸もつきますし、どうやって伝えると伝えやすいかな?とか、こんなことでお客さん悩んでないかな?なんてお客さん目線も身につきます。

もし、あなたが「実務のアプトプット」で悩んでいるならブログからはじめてみてはどうでしょうか?

もしブログの運営法などを詳しく知りたい!ブログの添削をしてほしいという方がいたら、玄徳庵のコンサルではブログを書くサポートもしています。

とはいえ、まずは自分の力で発信する練習をするのが一番大事なので、自分なりにやってみて、困ったことがあったら私のところに来てみてくださいね。

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経営者さんの成長を妨げる棘を抜く『刺抜きコンサル』を自称する教育者(コンサルタント)。20代の時に行政書士事務所所長・学習塾講師を経験し、本当に悩んでいる人の悩みを解決したいと曹洞宗のお坊さんになった変わり者。見た目が厳ついけど「カプセルトイ」などかわいいものが好き

 

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