行政書士として創業融資をすすめたことで顧問のお客さんが…先輩行政書士の後悔【開業体験談18】

こんにちは。あなたやあなたの会社の成長を妨げる棘を抜くコンサルタント玄徳庵のこうめいです。

行政書士になりたての時って、正直お客さんからの依頼も全体像が浮かんでないことの方がい多いと思います。

たとえば、中古車販売の会社を作りたいという相談者さんが来た時に、「古物商の手続き」や「会社の設立の定款作成」なんていう個々の手続きはもちろん調べればできます。

でも、中古車販売の会社さんを作るときにどんな問題が出てきて、どんな対策をとっておいた方がいいのか?なんていうお客さんが望んでいる全体像は、最初は本当にちんぷんかんぷんです。

私自身は遺言業務からスタートしたわけですが、幸いにも実家がお寺だったこともあり、多少は葬儀などやお寺づきあいにお墓の問題や、それに伴う親戚とのトラブルなどのイメージがある程度ありました。

だから、すんなりいろんなアドバイスができたんですよね。「家族葬を選択することでの問題点」とか、普通の行政書士だとイメージできなかったりしますもんね。

そんな風に全体のイメージができない段階の時って、どうしてもお客さんの言いなりで言われた書類を要望通りに作ることで一杯一杯になってしまいます。

ですが、それはプロの仕事ではなくただの「お使い」でしかありません。

そんなところから早く脱却しなければならない。ということにまず気が付かないとだめなんですが、今回の話は、私の友人の行政書士が「お使い」から脱却したときに話です。

その行政書士さんは、とにかく「お客さんの要望を叶える」ことを行政書士の仕事と思って頑張ってきた行政書士さんでした。

そんな行政書士さんのところに、あるとき会社を作りたいという相談が来て、そのための創業融資をとってきてほしいんだという風にお願いをされたんですね。

会社の設立自体は友人の司法書士に任せて、行政書士さんは融資をとれるように事業計画を作ったり依頼者のために走り回ったそうです。

そのかいがあったのか、お客さんに融資が無事に決まりその流れで記帳代行の依頼も任される顧問契約を結ぶことができました。

その時は、行政書士さんもいい仕事をしたぞ!!と、大満足だったそうなんです。

ところが数カ月して、融資の返済が必要になった時期と依頼者さんの資金繰りが悪くなったタイミングが重なってしまいます。

記帳代行をしているのでお金の流れが全部見えているので、その行政書士さんは青ざめてしまいました。

というのも、実は融資自体が「必要のない」事業だったのに、融資を受けたことで無駄な部分にお金を使ってしまい、そのせいで会社が傾いていることがありありと見えたんだそうです。

頼まれたから融資とってきましたではなく、自分がもっと広い視野に立って融資を受けるべきなのかどうか?きちんとお客さんと一緒に考えていればこんなことにはならなかったのでは?

もちろん、自分が融資をとってこなかったからといってうまくいっていた保障はありません。

でも、自分がお客さんと共に考えることもアドバイスすることもできる立ち位置にいながら、何も考えずにただただ「お使い」として融資をとってきたことに、ものすごい後悔の念があったそうです。

幸いその会社さんは何とか潰れることもなく乗り越えたんですが、その社長さんから、

「いや~。融資は怖いね(笑)」

という話をされるたびに、ちょっとだけ胸が痛むそうです。

この辺は価値観が大きく分かれるところですが、確かに大手法人の行政書士さんでも「頼まれたことだけやってればいいでしょ?」という価値観の行政書士はたくさんいます。

その一方で、コンサルタントに準ずる役割が行政書士の役割だからこそ、お客さんに苦言を呈したりとめることもやるべきなんだという考えの人もいます。

悲しい現実を話をすると、前者のお使い型の方がじつはお客さんに喜ばれますし、稼げます。

これは、人は「誰かに否定されたり、誰かに指示されるのが嫌い」だからです。だから、自分の意見を否定する行政書士は嫌われてしまいやすく仕事が減ります。

だからどうしても「お使い型行政書士」が正解の経営スタイルに見えてしまう時期もあるんです。

でも、それなら行政書士の存在意義って何なんでしょう?

ちなみにお使い行政書士を上手に抜ける方法が、「人を動かす方法」を身につけること。相手が自主的に動きたくなって、相手が意見を変えてもいいぞと思えるように話を持っていく力を身につけることが必要です。

この行政書士さんは、そんな後悔からこの「人を動かす方法」というのを学び、そして今ではお客さんに伴走して一緒に会社の未来を考えることができる行政書士になっています。

私個人としては、「伴走型行政書士」に皆さんに放ったほしいと思いいろんなアドバイスをしていますが、「お使い型行政書士」がいいという方はそれはそれでいいと思います。

本当の意味でお客さんを笑顔にしたい行政書士さんは、怖がらずに私と一緒に「伴走型行政書士」を目指してもらえると個人的には嬉しいです^^

ということで、玄徳庵では伴走型の行政書士に必要な「人間関係の調整力」のアドバイスや授業などもしています。

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