こんいちは。あなたとあなたの会社の成長を妨げる棘を抜く刺抜きコンサル玄徳庵のこうめいです。
さて、今日はちょっと昔に頂いた相談を話してみようかなと思います。
ある学生起業家さん。といっても、よそさんの起業塾に通われている学生さんだったのですが、たまたま話をする機会がありカンタンに単発コンサルをしたことがあります。
その時に相談されたのが、「起業塾内で1カ月で誰が一番稼げるか?の勝負をすることになっていて、どうすればいいのか?ビジョンが浮かばないので相談に乗ってほしい」という内容でした。
普段だったら受けない内容なんですが、せっかく縁が有ったのでといくつかアドバイスをさせてもらったんです。
そのアドバイスが、
- 短期に学生で稼ぐのであれば「いかに経費を抑えられる」商品を作る
- あなたが一番になりたいからではなく、お客さんが応援したくなるストーリーを作る
この2つをさせてもらったんですね。
ところが、学生さんは1番は凄く納得がいったようなんですが2番の「お客さんが応援したくなる」というのが分からなかったらしく、とりあえず1番だけやってみます。と、返事をされて帰っていかれたんです。
数か月後、その学生さんからまた連絡が来て
「こうめいさんのおかげで1番取れました!!!」
という報告が。
今日はこの時に、聞いた学生さんの体験談からちょっと皆さんにお話ししたいなと思うんですね。
実は、学生さん私に相談した後2番の「お客さんが応援したくなる」というのを作る意味が解らず、経費が安い商品だけ用意していろんな企業に営業をかけて回ったそうです。
ところが、せっかく頑張って作ったはずの商品に興味を示してもらえません。
そこで、何で興味を示してもらえないんだろうと思って相手の会社の担当者さんに話を聞いたそうです。
凄いですよね。私だったら仕事断られた人に聞ける勇気がない(汗)
でも、その学生さんは聞いたんだそうです。本当に素晴らしい。
で、担当者さんから言われたのが、
「あなたの商品は面白いと思うんだけど、あなたが売りたいという気持ちは凄く伝わってくる反面、私達があなたの商品を買いたくなるようにはしてくれてないよ?」
という意見をもらい始めて、「はっ!!」としたんだそうです。
こうめいさんが言っていた「お客さんが応援したくあるようなストーリーを作るってこれのことか!!」
そう気が付いた学生さんは、お客さんが自分たちを応援したくなるようなストーリーを作り、今度の営業先からそれを伝えるようにしたところ、今まで売れなかった商品が売れるようになり、無事に一位になったそうです。
もちろん莫大な利益を上げてではなかったそうですが、周りの人は気が付かなかったことに気が付けたからの成果だったんだと思います。
ここで気が付いてほしいのは、経営者がいかに「自分中心主義」に陥ってしまっているかということ。
自分中心主義に陥ってしまった経営者は、お客さんが本来望んでいるものを提供しお客さんに喜んでもらうのが商売という原則を忘れてしまいがち。
自分の売上を伸ばすために何をすればいいのか?
そういうことばかりを追い求めてしまうものなんですね。
もちろん今回の学生さんのケースは、学生さんだからみんなが応援してくれたという側面はありますが、それでも、今までよりもお客さんの側に立つことがちょっとだけできたことで結果が大きく変わったんだと私は思ってます。
忘れないでください。
あなたのためにお客さんがいるんではなく、お客さんのためにあなたがいるんだってことを。
その原則が分かってないといつまでも、安定した事業経営ができるようにはならないし、いつまでも騙し合いの世界から抜け出せないんですよ。
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