こんにちは。和尚さんと学ぶギバーのための経営塾!玄徳庵のこうめいです。
さて、ブログを書き始めるとよくあるパターンの悩みなんですが、「何のためにブログ書いてるか迷子になってしまう」ということがあります。
迷子の迷子の現象です。
そんな風にならないように、まずブログを書くときは、「こういうブログを書く」と決めるより前に、「誰のために書く!!」というのを最初に決める必要があります。
そんな前置きをしたうえで、今日はこんな相談です。
最近ブログで、自分の読書のアウトプットも兼ねて本の紹介記事を書いています。ただ、最近、こういう自己啓発の本とか読んでばっかりいて怪しい奴と思われたりマイナスにつながるんじゃないかと、ちょっと心配になってきちゃったんですが…(行政書士 女性)
これね。その心配、あながち間違ってないんです。
私も行政書士に限らず起業したての方はまず商品を売る経験をしてほしいので、アメブロアフィリエイトとかを活用し、本を売る練習をしてもらうこともあります。
特に勉強するのが好きだったり、読書好きな人士業には多いので、その中で自分がおすすめしたい本などを紹介してもらうということは読者さんにとってもうれしいことなんです。
でも、その伝え方を間違えると、やっぱり、何だこのブログ???となってしまうのも事実。
実は、読書歴を上手にブログで生かせる人と、生かせずに怪しいと思われる人にはちょっとした差があります。
その差なんですが、気が付ければ、カンタンに軌道修正できるので是非チャレンジしてみてくださいね。
まず、最初に言ったように、ブログを書く上で誰に向けて書くのかというのを決めることが大事です。ブログの運営で最も大事なのはこれで、そして、失敗する原因もこれです。
どうしてもSNSも、ブログも、自分のことわかって!!ねぇ分かって!!!という主張をしたくなるところなんですが、これリアルで考えてみてください。
………超うぜーーーーー!!!(笑)となるかと思います。
だから読書をして、本を紹介するときも、私この本読んだの。ねぇねぇ、感想聞いて!!!!となっていた場合は、これ、ドン引きされるパターンに入ります。
その一方、本を紹介すればするほど喜ばれる人は、ブログの読者さんを意識して、その読者さんに本の内容を伝え成長してもらおうとか、その本を読んでもらって幸せになってもらいたい。という意思表示がしっかりされている人。
ちがい分かりますか?
同じ伝えたいと思っていても、「自分のために」と「読者さんのために」という大きな違いがあることなんです。
ブログ全体でこれは言えるんですが、本や知識の紹介となると余計この辺りが問われることになります。
だって、すでにいい原作や情報が出来上がっているわけですから、それを元情報ではなく、あなたから改めて聞いた方がいい理由は、あなたからのメッセージが込められているから以外ないわけですから。
一つの情報という素材を、あなたという人間を通じて、どのように料理して、自分たちに提供してくれるのか?これに読者さんは期待しているわけです。
だから2つ目のポイントになりますが、「正確に伝えるよりも、伝わる情報の出し方」というのも意識する必要があります。
本にしても情報にしても、誰が見ても同じようには感じません。
でも、誰が書いても正確に情報を出すだけならみんな同じ内容になりますし、それだったら、あなたの目を通した分、純度が下がっているわけですから、読みたくなくなってしまいます。
それなら、自分なりにわかりやすくかみ砕いて伝える。自分が感じた感情を入れて書く。ということをしていかなければ、読み手側も、やっぱり心は揺さぶられません。
人は心でしか揺さぶられないので、理詰めで正確に書いても印象に残らないんです。
そして、それができるようになるとこういう現象が起こりやすくなります。
- この人は本の紹介を通じて自分の生き様や価値観を見せてくれる人だ
- この人はどんな本でも自分に分かりやすく教えてくれる人だ
- この人は、自分と同じ価値観でこの本を読んでいる共感できる人だ
- この人の紹介してくれた本のおかげで幸せになれて成長できた恩人だ
こういう風なことを感じてもらえるようになれば、やや遠回りですが、自分の信頼を蓄積していくことができるようになりますし、自分の価値感を伝えるので、自分と相性の悪いお客さんは勝手に離れていってくれます。
これが最後の狙いです。
ブログは、ある意味フルイの役割も果たしています。自分と価値観があまりにも違う人がお客さんに来ても、トラブルばかりでお互い疲弊し、最悪悪評が口コミで流れます。
その一方、きちんと自分の価値感を分かってくれた人は、すでに信頼したうえでお客さんになってくれるのでトラブルになることは少ないんです。
ブログにはそういう役割もありますので、万人受けではなく、自分の価値感をある程度伝えていくために本を活用するという考え方も大事です。
長くなりましたが、ポイントをまとめると、
- 誰に向けて情報を発信しているかを決める(記事ごとでもOK)
- 正確に書くことよりも伝わることを重視する
- 本を活用して、自分の価値感や思いを伝える
この3つを意識しておくと、本の紹介というのを効果的に生かすことができます。
特に行政書士などの士業。職業柄なんでも正確に伝えたがる癖がありますが、その正確な情報を読者さんが理解できるのであれば、そもそも士業は必要ありません。
だって、行政書士なんて役所があればいいだけになっちゃうでしょ?
正確な情報をそのまま書くだけでは伝わらない人が多いから、士業が伝え方を変えて伝えてあげるのが必要な役割なわけです。
もちろん嘘や不正確な情報はダメですが、もっともっとかみ砕いて情報は伝えてあげてください。
とくに、本などを伝えるときは本の全部を伝える必要はありません。
私はこの本の個々の部分がすごく皆さんに知ってほしい言葉だなと思いました!!といううようにピックアップ引用して書けばいいだけです。
正確に書こうと、本の全体の紹介を始めたら、はっきり言って小学生の夏休みの宿題の読書感想文みたいになっちゃいます。
だからそうならないように、先ほどの3つのポイントを意識して情報配信してみてくださいね。