こんにちは。無理せず起業塾、塾長の阿部です。
さて、最近Twitterにて受験生向けのアドバイスをしている士業の方をたくさん見かけるようになったので、元士業の私からも一言受験のアドバイスをさせていただきますね。
というか、高校受験指導は、10年以上やってますからその経験も踏まえて書いていきますよ!
■成績が上がらないのは、根本的には勉強時間不足
まず最初に言っておきますが、成績が上がらない、結果が出ない一番の原因は、勉強時間不足です。
というのも、『私頑張ってます』という人は多いのですが、この頑張ってるというのが、とてもあいまいな言葉。
たとえば、私にとってみれば、2時間程度の勉強は頑張っているに入りません(笑)それは最低限当たり前です。
特に、法律業の資格などは、その後の人生を大きく替える試験なんですから、もっと真剣に向き合う必要があります。
そんなこと言っても、時間がないんだよ!会社もあるし。
わかりますよ。私も会社員やりながら、受験していたので。
でも、私は、会社で働いている時間以外は、全部試験勉強に時間を当ててました。休憩時間も、出勤の合間も、みんなが遊びに行ったり、飲みに行っている時間も。
そこまでやっても、まだまだ努力不足だったなと、私は感じるんですが、そこまで皆さん本気で努力してますか?
私はそのあたり甘いこと言いませんよ。
■そもそも、本気で受かりたいと思っている?
次に大事なのが、本当に受かりたいと思っているかどうかなんです。
いや、受かりたいに決まってるじゃん。そう思うかもしれませんが、実は、何となく勉強している自分に酔っていて、努力していることに満足をしてしまっている人って結構多いんです。
そうではなく、結果を出さなければ、ならないという危機感がないと、結果がついてくるのに時間がかかりやすいんです。
先ほど時間の話をしましたが、本気で受かりたいと思ったら、そういう行動は当たり前ですし、さらに言うと、本当に時間がなくて、時間が確保できなくても、すごく集中すれば、短い時間でも学ぶことは十分できます。
ただ、どちらにも必要なのは、「本気で受かりたい」いや、もっとはっきり言うと、受からなければ、大変なことになるという危機感。これを感じる必要があります。
高校受験でも、私は、1000人近くの子を見てきましたが、おもしろいことに、成績のいい子よりも、『受かりたい』という気持ちの強い子の方が入試は結果を出します。
それは、大人も変わらないんですね。
■参考書は、1冊。問題集は、薄いものを選ぶ
はい。それでは、実際の勉強の仕方を話します。
まずは参考書ですが、山ほど買う人がいるのですが、これは、受験に失敗するパターンです。
高校受験でも、参考書ばかり買う人を、『縄文時代マスター』と私は呼んでます。
ポケモンマスターならいいですが、縄文マスターに、あまりメリットはありません。
さて、冗談はさておき、参考書は、一冊をきちんと最後まで学び切るのが大事です。そして、そのテキストを3回読むように心がけてください。
1度目は、わからなくてもいいので、どんどん最後まで読む。
2度目はわからないところを分かるようにするために読む。
3度目は、わからないところだけ読む。
あとは、問題集を解きながら、辞書の代わりとして使用してもらえれば、参考書の役割は終わりです。
一方、いくつか買うなら、問題集の方ですね。
問題集は、何週もするというよりも、やり切って完璧になったら、新しい問題集を買うといったように、どんどん変えていった方がいいです。
ただし、最初から分厚いものを買いすぎると、やりきれない可能性があるので、なるべく薄いものを使ってくださいね。
■問題を解く理由は、弱点をあぶりだすこと
さて、問題を解く理由ですが、勘違いしている人が結構いるので明確にしておきます。
問題を解く理由は、
1、自分の間違える癖を見つける
2、わかったつもりの部分を見つける
3、アウトプットで手に入れた知識を使いこなせるように訓練する
これが大きな目的です。
つまり、問題集をただ、だらだら解くだけでは、何の成果も出ないということなんですね。
問題集の正しい解き方は、
1、まずは問題を解く。
2、一問ごとに答え合わせをする
3、間違えたところ、不安なところは解説を見ながら確認をする
4、解説に書いてある条文を六法でを確認する
5、参考書で、最終確認をする
この流れですね。そして、この流れで学んでいき、間違えたところは、印をつけて置き、3日後以降に再度解きなおしてください。
この時に、きちんと根拠も説明できるようにしましょう
■択一式でも十分記述の対策はできる
また、行政書士試験などで採用されている択一式の勉強法ですが、これが、正誤の判定で、あってた、間違っていたというのは、あまり実力に関係ありません。
実は正しい択一の勉強の仕方は、『なぜそれが正なのか?なぜそれが誤なのか?」根拠を明確に説明して、そこまであっていて初めて、実力が付いたなんですね。
ところが、正誤の判定があっていたか?間違っていたか?これだけで満足する人が多いのも事実。
そういう人は、本当の実力が付いていないので、何度やっても、受験に失敗します。
必ず、これはこういう理由だから、正しい!
これはこういう理由だから間違い!
この根拠である「なぜ」を大事にしてください。そうすると、記述式の対策にも必然的になりますよ。
■受験が終わったらそれで終わりではなく、受験が終わってから本番!
最後に、受験さえ乗り切れればいいという勉強をする人がいますが、それは、間違いです。
というのも、運よく受かったとしても、その後、実務家として最低限の知識がなければ、その試験の結果は無駄になってしまうから。
あなたが今頑張っている努力は、試験のためだけでなく、その後のあなたや、あなたのお客さんのための努力でもあります。
そこまで考えたら、中途半端な勉強ではいけないことはわかってもらえるのではないでしょうか?
資格試験は、その仕事をする許可を得られる試験で、実務は、それ以上の能力を求められます。
だから、試験ごとき!という気持ちで勉強してほしいんですね。
当然、試験が大変なのは、私は誰よりもわかってます。資格試験になん浪もしているので。
でも、それを乗り越えてプロとして活動してきた経験がある。だからこそ、厳しいことを言いますよ。
試験で音を上げているようでは、実務ではやっていけません。実務は誰も助けてくれない中、自分で条文を読んで、自分の責任で、お客さんの運命を背負って進むのが法律家です。
そこのスタートラインが試験ですので、覚悟をもって、受験頑張ってくださいね。
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