こんにちは。無理せず起業塾、塾長の阿部です。
さて、今日は率直なお話として、行政書士が開業して3年ぐらいすると開業講座を始められる人がいます。
今、小さなところから大きなところまで合わせると、たくさんの開業講座があるわけですが、さて、その理由を考えると、あなたが行政書士として開業講座ではなく、きちんと稼いでいける未来が待っていると思います。
ということで、行政書士になったのになんか行政書士の開業講座の専門家になっちゃった。というような悲しい未来が待っていないように、今日はお話ししていきます。
あ、私はちなみに、元々は開業講座を開いた理由は、『仕事を任せられる行政書士を増やしたかったから』ですので、ちょっと変な理由なんですがね(笑)
それでは、知りたいだろうけど誰も踏み込んでこなかった話題です。
1、行政書士開業講座が多いのは、そもそも論、開業の覚悟が薄い行政書士が多いから
行政書士の方とたくさん話して来て感じたのは、行政書士の5人中1人くらいしか本当にその資格で食っていこうという気迫を感じないということなんです。
私たちの同期は、実は、合格率2%~6%をうろうろしていた時期に試験に落ちながらも必死に試験合格に向けて努力した組なんで、行政書士の資格への思い入れがものすごく強かった
だからかもしれませんが、私たちは、どんなことをしても、この資格を活用して生きていこうという覚悟がありました。
私も、同期のアメブロガーの集まりに出ましたが、いやいや、雰囲気が他の行政書士の集まりとは違いました。完全に経営者の集まりといった感じで、みんな何が何でも稼いでやるといった雰囲気。
だからかもしれませんが、年々行政書士への思い入れと覚悟の少ない行政書士が増えてきているような気がしているのがちょっとだけ不安だったりします。
『稼ぐんだ!』『俺は社長だ!』という思いがやはりどこかにないと、私は、生き残っていくのは難しいんではないかなと思っています。
私が、行政書士講座をほぼやらなくなった(今年から個別には復活させましたが)のは、これを痛感したからなんですね。
それなら、他の経営者を育てようとなってしまうくらい、その思いが弱い方が多くなっている気がします。
2、自信がないから何かにすがりたいという人が多いから開業講座はなくならない
最初に言っておきますが、一生懸命皆さんに事を考えている行政書士の開業講座もあります。
ところが、やはり首をかしげたくなるようなところもあるんです。
- 行政書士の仕事をほぼしたこともない
- なぜ行政書士を育てたいのかもよくわからない
- なんかとりあえずやってみよう感が漂っている
そんな開業講座もやっぱり残念ながらあるのは現実かと思います。
それでも、そういうところに行くのは、なにかにすがりたい行政書士さんがたくさんいるからなんです。
そして場合によっては、最悪、そこでうまくいっていない人同士の情報交換をして、傷のなめ合いを始めてしまう。いや、これ何人かの受講生から実際に耳にしたことのある話です。
これは、教育者出身の私からすると、正直NO!と言ってしまいたい開業講座ですね。
それでもそういう行政書士さんは、『本気度が薄い』『お金がない』『でも、安心したい』という理由から、安い開業講座にぞろぞろ行ってしまい、勉強している事実に幸せを感じようと安心材料にしてしまうんですね。
私はこれが嫌だったので、他の業界のセミナーの基準である1万5千円から3万円にセミナーを維持することにしました。
それだけのお金を出して来るお客さんは、本気の人だけですからね。
でも、そこに気が付けない人は、『やめたいけどやめたくない』だから、少しでも安心感を得るためにまた『安い開業講座にでる』というのを続けてしまうんです。
無理せずの値段設定でも、何度も来てくださったお客さんに、私は、もう来ない方がいいですよ。と断ったことがありますからね。開業講座に出ること=安心剤にしちゃだめなんです。
3、やはり軍師タイプの経営者が多いからこそ、こうなってしまう
そして教え手側の状況も深刻です。
法律起業家は、君主タイプと軍師タイプに分かれるという話を何度かさせていて抱いてますが、軍師タイプは、知識先行。要するに、一つのことを突き詰めてしまう。
ですので、集客できないとなると、とことん集客の勉強をしまくってしまう。
それが本業でないにもかかわらず、そちらの方がメインのようにいろんな本を読み漁り、いろんな勉強をしてしまうんですね。
そして、気が付いたら、『法律の知識より、集客の知識がある』状態になってしまいやすいんです。
本当は、ほどほどのところでやめなければならない。
コンサルに入っている人は、ほどほどのところで、そのような無意味な行動をやめることができます。というのも、集客の知識をそのコンサルが持っていてくれるので、自分が極めなくても、コンサルに払っているお金以上の収益を稼げばいいだけだからです。
ところが、軍師タイプの経営者は、そこにもこだわりを発揮してしまい、しかもコミュニケーションがそんなに得意ではないので、コンサルも知識を得たらすぐにやめてしまう。
その結果待っているのが、『集客の知識や、法律の知識をたくさん持っているけれど経験がほとんどない何でも屋』が育ってしまう。
そうすると、そういう人は、自分の知識をどうやって生かそうと考えるので、それなら、『今まで私がしてきた経験を売り物にすればいい』と開業講座を始めてしまうんですね。
ここに、ポリシーがあるのであれば、私は止めないのですが、開業講座を始めても、1年もたたずにやめている人が結構います。
恐らく思っていた以上に楽な仕事ではなかったからだと思いますが、きちんとそこに、続けていくだけの、そして、たくさんの人たちの悩みを受け入れていくだけの覚悟が必要になると思うんですね。
これからもし、開業講座を選ぶ皆さんは、その主催者の覚悟。
そして、きちんと料金を取っているのか?
さらに、自分が本気でその開業講座だけで、全部を学び切ろうと思っているかどうかの覚悟。これを確認してください。
そして、もし開業講座を開設しようと思っている方がいたら、その方は、10年その事業を続ける覚悟があるか?それがないのでしたら、生徒さんに迷惑ですので、まずはその覚悟を持つところから始めてくださいね。
ということで、私は覚悟を持ってやらせてもらってますよ^^開業講座の役割もさせてもらっている年間コンサルです。
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