こんにちは。こころ豊かに働く人を増やすお坊さん!無理せず起業塾、塾長の阿部です。
さて、頭がいい人ほど実は集客が苦手。という現象が今までいろんな現場で見てきました。というのも、頭がいい人の「わかりやすい言葉」と、普通の人の「わかりやすい言葉」は、天と地ほどの差があるから。
これ、士業の世界だけでなく、教育業界もそうで、高学歴の人ほど実は最初のころ子供たちに教えるのに苦労する人が多いんですよね。自分が頭がいいというのは、実は弱点でもあるんです。
ということで、今日はブログの文章の「わかりやすさ」の訓練を受けている社労士の小川さんのブログを参考にちょっと話をしていきましょう。
まず、タイトルが、「賃金制度の整備を行い…」もうこの時点で経営者の人は、頭が痛いから見たくなくなってます。
言葉を選ぶときは、小学生~中学3年生がわかる言葉にするというのが大事です。
というのも、ブログというのは、経営者の方が疲れ切った頭で見てくれることが多いので、あまり頭を使いたくないという状態なんです。
頭を使っていいのであれば、役所のHP見ますからね。
ということは、このタイトルの「賃金制度の整備を行い離職率を低下して助成金を受け取りませんか?」というタイトルを変える必要がある。
さらに行くと、「これをしてこうしませんか?」といわれると、命令されている気がして、人間嫌悪感を持ちます。士業が嫌われる理由の一つに「上から目線」というのがあります。
上から目線と思われる理由は、「こうしてこうしてください」という命令形式で指示を出してしまうからなんです。
ですので、書き方を「こうなりたくないですか?」という書き方に変える。これだけでも反応は大きく変わります。
それでは行きます。
『介護事務所さんが従業員さんに喜んでもらいながらもらえる助成金が発表されましたよ』
うーん。まだしっくりこないな……。
『従業員に長く続けてもらいたい!そんな頑張り屋さんのために国が援助してくれることになりました』
うん。こんな感じにするとどうかな?
今回の助成金の趣旨が、「離職を減らす努力をすると助成金がもらえる」ということみたいなんで、離職を減らしたい=従業員を大事にしたい・従業員に長く続けてほしい・仲間を大切にする……。おお!仲間を大事にするっていいね。
『一緒で働く仲間を大事にする経営者さんのために助成金が発表されたよ』
これくらいで、小学生も大体わかりますし、命令形式じゃないので、これでだいぶイメージ変わりませんか?
比べてみます。
before「賃金制度の整備を行い離職率を低下して助成金を受け取りませんか?」
after「一緒に働く仲間を大事にする経営者さんのための助成金が発表されましたよ」
どうでしょうか?正確なのは最初に書いたタイトルですが、後半の方が、一般の人にわかりやすい言葉になっているので、イメージしやすくなるわけですね。
では、本文入ります。本文ですが、引用しますね
(引用)
社会保険労務士の小川です。本日のブログ2本目です。
今日は午前中からホームページの修正やブログ更新をしていますが、空調の効きが悪く湿気が溜まりますね。
さて、介護施設では従業員の採用はもちろん、定着も厳しい施設が多いですよね。
転職が多い介護業界ですが、従業員さんが「ここで働きたい」と思う介護施設の条件とは何でしょうか?
「賃金」「人間関係」色々あると思いますが、従業員さんの頑張りを正当に評価してくれる賃金制度はその一つではないでしょうか?
介護施設は介護保険と利用者の施設利用料という限られた資源で運営をしていかなければならないので、従業員さんに割ける人件費も自ずと限りがあり、施設長様は日々、頭を悩まされているのではないでしょうか。
ただ、「頑張っている従業員さんに報いたい」という思いは皆様お持ちなことと思います。
そのような賃金制度を作り、離職率を低下させた介護施設(保育施設)に支給されるのが人材確保等支援助成金(介護・保育労働者雇用管理制度助成コース)になります。
この助成金は大きく分けて3本立てで支給されます。
先ず、賃金制度の導入で50万円、そして二回にわたる離職率達成目標をクリアしますと、それぞれ57万円、85万5000円が支給されるというものです。
客観的な賃金制度の導入は介護職員様に支給される処遇改善加算の受給要件としても定められておりますので、取り組んでみる価値は充分あるのではないかと思います。
賃金制度をしっかりと整備することで、既存の従業員さんには「更に頑張ろう!」というモチベーションアップの手段となりますし、求職している応募者さんにとっては魅力的な職場として映ることは間違いありません。
ただ、賃金制度単体だけ整備をしても効果は半減してしまいます。賃金制度と表裏一体なのが従業員を評価するための人事制度と従業員さんのスキルアップを図るためにの研修制度の整備ということになってきます。
実はこれら2つについてもそれぞれ助成金があるのですが、それらはまた回を改めてお伝えさせていただきます。
小川事務所では助成金の受給だけでなく、その後の有効な利用法まで踏まえたアドバイスをさせていただいております。(引用ここまで)
さてさて、ここで抑えてほしいのが、
- 小学生~中学3年生でもわかる言葉をイメージすること
- 制度の説明はしないこと
- 制度の正式名称は使わないこと
- 数字をあまりたくさん出さないこと
- 説明をしないこと
今回私がアドバイスするのは、この5ポイントになり案す。
言葉の話はタイトルでしたので、OKだとして、2と3の制度の説明に関してなんですが、役所の使っている正式名称はとにかく難しいです。
今回のタイトルは、人材確保等支援助成金(介護・保育労働者雇用管理制度助成コース)だと思うんですが、この時点でおなかいっぱいです(笑)
小学生なら、話を聞かないで、もういいや!!と言っちゃいます。
だから変えないといけない。正式名称は、お客さんが試験の問題を受けるわけじゃないんですから、お客さんが言えなくてもいいわけです。あなたが言えればいいだけ。
それなら、「そもそも、正式名称に触れる必要はない」わけです。
だって、お客さんが自分で手続するなら、正式名称必要ですが、小川さんが実際にサポートをするわけですから、小川さんが役所に言いに行くわけですからお客さんには、いらない知識です。
ここで、制度を詳しく説明するということは、喜ぶのは、「同業者」と「自分で手続をしたい人」だけです。あなたのお客さんになる人は、そんな説明いりません。どうなるか?を知りたいだけですからね。
もっと詳しい話は、直接会って聞きたいんですから、それは、話聞きに来てね!で、OKなわけです。
それでは、次に数字ですね。この数字も、複数だすと数字アレルギーの経営者は多いんですよ。どんなに記帳の便利なツールができても税理士さんに仕事があるのは、こういう数字アレルギーの方が多いからという面もあります。
数字見るだけで頭痛い人が多いわけです。
その気持ちがわからず、細かい数字を教えてあげると親切だよね。とやっちゃうのが、ついつい、やりがちな失敗。だから、細かな数字は、直接会った時に話しますね。で、十分です。
だから、ブログで書くのは、「大雑把な数字」でもいいのではないかなと正直思います。
まぁ、法律家としてのプライドで、どうしても正確に書きたいのであれば、出す数字は1つにしましょう。2つ以上になると、お客さんはもうちんぷんかんぷんです。
そして、法律家のブログで、最もやってしまうのが、「集客記事」ではなく「ノウハウ記事」になってしまう分かれ目が、「こういう風にすると助成金がもらえますよ」という手法を書いてしまうこと。
これが、アウトです。
手法は誰も知りたくありません。だって、助成金もらえる手法は、「あなたに相談すること」という一つだけでいいわけで、ほかの選択肢を読者さんに与える必要はありません。
とにかく、「小川さんのところに来れば助成金がもらえるかも」「小川さんに相談すれば従業員が長く続けてくれるかも」というのを思ってもらえればいいだけなんです。
そのための手続きの条件とかどうでもいいわけです。お客さんからするとね。
それなら、どうするか?バッサリ削ってしまえばいい。
そのうえで、では何を伝えるか?それは、この助成金を得ることで、どういう現象が会社に起こるだろうか?という提案をすることです。
ここが大きなポイント。
今、士業のHPの多くは、補助金にしても助成金にしても「頼まれれば持ってきますよ」というちょっとえげつない表現が多い。
それで集めたお客さんはトラブルメーカーが多いので、私は、補助金にしても助成金にしても、お金のような直接イメージしやすい利益提案こそ、「使い方の提案」をすべきとアドバイスしてます。
今回の小川さんのブログもそれを意識して、「既存の従業員さんを元気にして活性化してほしい」という思いを伝えようとしてますが、その思いよりも、制度の解説の方がメインになってしまっている。
だから、変えていく必要があります。これが、先ほどの5ポイントの5つ目ですね。
では、変えていきます。
before『離職を減らす努力をして助成金をもらう方法』
after『助成金を活用して今いる従業員さんが新しい職員さんを紹介してくれるような輪を作ろう』
こうなるとどうでしょう?
会社で働いている人は、あたらしい従業員を連れてきてくれるということは、それだけ満足度が高いということです。
そうやって連想すると、
- 利用者さんを連れてきてくれる
- 経営者がいなくても会社が回る
- 従業員が生きいき働いて空気がいい
- 従業員が親子で働いてくれている
- 従業員がどんどんお客さんを集めてくれる
- 経営者の気が付かない問題を従業員が見つけてくれる
こういうことは、モチベーションが上がったベテランがいると発生しますから、こういう状況を一緒に作りませんか?という提案をするのが、この場合は、小川さんの正解。
ただ、ほとんどの士業は、こういう提案ではなく、「制度の運用の仕方」という説明を始めちゃうのです。
ということで、わたしが書き換えます。
『一緒で働く仲間を大事にする経営者さんのために助成金が発表されたよ』
こんにちは。長く続けてくれる従業員さんを増やす社会保険労務士の小川です。本日のブログ2本目です。
今日は午前中からホームページの修正やブログ更新をしていますが、空調の効きが悪く湿気が溜まりますね。
さて、皆さんは「新しい従業員さんばかりの会社」と「長く続けてくれる従業員さんの多い会社」のどちらを目指していますか?
私は、どちらも大事だとは思いますが、やはり「長く続けてくれる従業員さんが多い会社」さんの方が、幸せに働いている経営者さんが多いなと思っています。
だから、とにかく今いる従業員さんを幸せにしていけるような、そんな戦略をとってほしいなと思い、経営者さんに提案しているんですね。
ただ、実際問題、転職が多い介護業界。その原因の一つが、「賃金」や「人間関係」にあるのは、否定できないところではあるんですよね。
でも、よくよく従業員さんの話を聞くと、莫大な丘陵が欲しいと思っている人ってほとんどいなくって、頑張りを正当に評価してほしい!!という人の方が多いんです
ということは、やみくもに給料を上げるだけでは、これって満足度が満たされないので、辞めちゃう人が出てくるんです。
特別感とか、そういうのが欲しいわけなんでしょうね。
でも、特別感を出したいと思っても先立つものがなければ、どうにもならないというのも経営の苦しいところ。
介護施設は介護保険と利用者の施設利用料という限られた資源で運営をしていかなければならないので、従業員さんに割ける人件費も自ずと限りがあり、施設長様は日々、頭を悩まされているのではないでしょうか。
ただ、「頑張っている従業員さんに報いたい」という思いは皆様お持ちなことと思います。
そのような状況を踏まえて、実は先日新しい国からの援助「助成金(じょせいきん)」が発表されました。
この助成金は大きく分けて3本立てで支給されます。が、説明すると難しい。だからいったんその話は、今回置いておいて、『離職率」つまり、やめる人を減らす工夫をしっかりするともらえる可能性のある援助が発表されたと思ってください。
いくらもらえるの?どうあったらもらえるの?というのは、私に直接聞いていただければ、説明に伺いますよ^^
賃金制度をしっかりと整備することで、いまいる従業員さんには「更に頑張ろう!」というモチベーションアップの手段となりますし、求職している応募者さんにとっては魅力的な職場として映ることは間違いありません。
ただ、これ注意してほしい点もあるんです。
こういう援助って、いろんな条件があって、その条件が足りてないともらえなかったりしちゃうことも多いんです。だから、自分で判断せずに、私に相談してもらえると嬉しいなと思います。
もちろん、小川事務所では助成金の受給だけでなく、その後の有効な利用法まで踏まえたアドバイスをさせていただいておりますよ。
一緒に、みんなが働きやすい!利益の出る会社を作っていきましょうね。
はい…。私ならこんな感じに書き換えます。
私のちょっとしたテクニックだと、あえてブログの文面は、敬語だけでなく、話し言葉の丁寧語にすることで、わかりやすく話しかけていくという錯覚も起こしてもらえるようにしています。
こういう風に、お客さんに提案できるようになると、アナログでも、「この人は偉そうじゃない。しっかりとこちらの気持ちがわかる士業だ」といってもらえるようになります。
今回小川さんのブログを参考に、書かせていただきましたが、実は士業のブログの多くが、このまずい状態のブログを書いていて、途中で挫折しています。
また、アナログ営業でも、同じようなしゃべり方をして、「あいつは偉そうだ」なんて言われているのも事実。
そんな損をしないように、伝え方、しっかり考えてみてくださいね。
私では書けない…そんな方のために、HPの文章を代筆するサポートをしてますよ。
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