こんにちは。あなたの夢をかなえる目標達成コンサルタント!怒りん坊和尚のこうめいです。
先日『妊婦ですが亡くなられた依頼人のお墓参りに行ってもいいんですか?なんかお腹に鏡を入れたほうがいいとか聞いたことあるんですが……』なんて質問をいただきました。
私思わずきょとんとしてしまいました。
「え?それなんですか??」って。
実は今回の相談『妊婦さんがお墓参りに行くときに鏡をお腹に入れた方がいいの?』という風習……私相談されるまで知らなかったんですよ。そんな風習があること。
お坊さんをしていると、聞いたこともない風習を突然聞かれることがしばしあります。
ちょっと話はずれますが、みなさんは不幸ごと(お葬式)があった年にお寺参りをしていいのか?しちゃダメなのかわかりますか?
これ結構勘違いされがちなんですが、仏教は基本は死者を忌み嫌うという発想ではありません。たまに葬儀屋さんが葬儀の時にお塩を配るんですが、本来仏教ではそのお清めの塩すらいらない。そう考えているお寺さんが多かったりします。
そもそも仏教のお葬式の儀式自体が曹洞宗などでは「お坊さんになる儀式と一緒な部分が多い」んですよ。
つまり、この世で一般の人としての仕事を終えてお釈迦さんの弟子に無事になりましたよ。という亡くなられた方を送り出すという考え方です。
一方、神社さんなどの神様のいるところでは死は穢れとされていて、清めの塩があったり、不幸ごとがあったら1年ほど神社にいってはいけないよ。という考え方があったりするわけですね。
このあたりは、日本の神話を読んでいてもイザナギノミコトとイザナミノミコトの黄泉の国でのバトルの時にも黄泉の国、つまり死後の世界を穢れと捉えていましたので不死の神様と死ぬのが当たり前の人間との価値観の違いなのかなってちょっと感じたりします。
話は戻しましょう。
で、ややこしいのは神仏習合というのが昔はあって、いつ頃のことかと調べたら、私は江戸時代のことかと思ったらこれ奈良時代からのことらしいんですが、神様と仏様が一緒くたになって祀られていたんですよね。
どっちも一神教じゃないので、「ああ、そういう神様がいるのね」「そういう仏さんがいるのね」でおおらかに混ざったわけですね。
おまけにそこにその地域地域のもともとの風習まで混ざったので、いろんなルールが出来上がっていってややこしいなってなってしまうこともあるんだと思います。
だから、お坊さんからすれば死は穢れではないですし、お墓にも悪いものがうようよしているなんてことはないので、誰でもいつでもお墓参りに来てくれればいいと思っています。
まぁ、夜中の2時とかに来られると困るんですが(汗)
つまり妊婦さんでも転んだりしないように気を付けてもらえれば私はお墓参りしてもらっても大丈夫だと私個人は思っています。
なんでこういう言い伝えができたかと探ってみると、おそらく昔は土葬だったので病気が発生しやすかったからじゃないか?なんて意見があります。
確かに昔は特にお子さんの死亡率も高い時代ですから、そういう迷信で妊婦さんやお子さんを守るという考え方はあっても不思議ではありません。
そう考えていくと、いまの時代は特に問題なくお墓参りに来ていただいて大丈夫だと私は思うんですよね。
あ、ただですね。これは今でもですが、地方のお墓は都会の霊園と違って結構な山の上にあったりするケースが珍しくなくって健康な私でも上るの大変!!となるところもあります。
そういう立地条件なら、体が落ち着いてからお墓参りした方がいいかもしれません。気になるのであれば、ご自身の自宅で線香をあげて手を合わすだけでも気持ちの整理になると思うのでそうされてください。
そしてお子さんが元気に生まれた後で元気な体でお墓参りに行かせてもらえばいいんです。
こういうことで大事なのは心にしこりを残さないことなんです。
しこりをちょっとでも残してしまうと、例えばお墓参りの1カ月後に風邪をひいたとしても呪いなんじゃないか!?みたいに思っちゃうのがよくないわけです。
だから本来は不要なんだけれども、心に何か引っかかるのであれば鏡を入れてお墓参りしてもいいですし、少し時間を空けてお子さんが生まれて体が落ち着いてから来られてもいいと思います。
また、先ほど話したようにいろんなものが混ざって地域ごとの風習が出来上がっている地域も多いので、気になるようでしたら依頼人さんのご家族に聞くなり、依頼人さんの菩提寺さんに聞くなりするのがいいと思います。
何度も言いますが、大事なのは自分の心にしこりを残さないこと。心に引っ掛かりがないように素直な心でお墓参りしてあげてもらえると嬉しいなと思います。
また何かありましたら、玄徳庵でもいいですし私がお世話になっているお寺、村上市の鑑窓寺の私あてにご連絡いただければお話伺いますよ。
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