こんにちは。あなたとあなたの会社の成長を妨げる棘を抜くコンサルタント玄徳庵のこうめいです。
今日から、先輩たちの開業体験記の他に塾長の阿部こうめいが26歳に行政書士として独立開業してから、33歳で行政書士を引退し、お坊さんになり、そして玄徳庵を作るに至った思い出話を含めてちょっと話をしていこうかなと思います。
生徒さんにとっても、教える人がどんな価値観の人でどんな体験をしたからそう考えるようになったのか?実は知っている方が参考にもしやすいと思ってるんですね。
人は成功談を再現するのは難しいです。
事実の羅列だけを聞いても、これも自分に落とし込めません。
やっぱり生の体験をしてきた人の失敗談を聞いて初めてイメージができることも多いと思うので、周りの人に迷惑をかけない程度に話をしていこうかなと思います。
ということで、まず、何から話していこうかなと思ったんですが、たぶん行政書士さんが生徒さんとして一番多い塾でもあるので私が何で行政書士を引退したのか?そんな話からしていこうかと思います。
20代行政書士として開業したころ、私は一つ目標を抱えていました。
それが、『自分が塾講師をしていたときの子供たちが大人になった時に、仕事などでパワハラなどを受けて自らの命を絶つような可能性を失くしたい』これが一番大きな行政書士になる理由でした。
実は学生時代に何となく受けた行政書士試験に不合格して、それからなんとなく行政書士を受けていた20代前半の私。
正直行政書士になってしたいことなんてなかったですし、これからどう生きていけばいいのかなんて言うことも正直見えなくなっていました。
そんな時に、塾講師として働くことになり、子供たちと接しているうちに楽しいな。と感じるようになったんですね。
でも、その一方で、子供たちから「自分の親が仕事でこんなに疲れているんだ」そんな話も聞かせてもらえるようになり一つの思いを抱くようになります。
ここでどんなに子供たちを強く育てても上にいる大人が未来に希望を持てない状態では、子供たちも結局その負の影響を受けて元気がなくなっていってしまうんではないか?
当時は、毎年大人が3万人自殺するといわれて問題視されていたこともあって、ここで子供たちを育てていくのも大事だけど、大人を元気にすることも必要なのではないか?と、考えるようになったんですね。
絶対に、自分の教え子がそんな仕事のゴタゴタなんかで自ら命を絶つようなことをさせないために、まずは大人の悩みを解決する力を身につけなければならない。
そんな風に考えるようになったんです。
そんなタイミングで、会社のゴタゴタに巻き込まれ退職することになった私は、先ほど掲げた『子供たちが大人になった時に、仕事などでパワハラなどを受けて自らの命を絶つような可能性を失くしたい』をかなえるために、本気で行政書士になってみようと目指すことになります。
そしてその覚悟をした年に行政書士に合格。2010年に26歳で千葉県柏市で行政書士事務所を立ち上げることになりました。
未経験だった私は、必死に売り上げを上げて事務所を安定させるために、がむしゃらに試行錯誤を繰り返して働きました。
この辺りの話は、またコラムでも、開業体験談でも書いていこうと思いますが、今日は、ちょっとわきに置いておきます。
そして、3年目には何とか行政書士だけで生活できるようになり、新しい事業も立ち上げ、寝る時間もないくらいお仕事をさせてもらえるようになりました。
外から見ると阿部さん上手くいってるね!!
そんな風に見えていたともいますし、正直私も当時はそう思っていました。
まさか開業から7年後にたまたま再開した自分の教え子に、
「阿部先生頑張りすぎてませんか?何でそんなに無理して頑張るんですか??」
そういわれるまで、私は気が付いてなかったんですね。
いつの間にか、私は、「仕事で命を落とす人を失くしたいと言いながら、自分自身が仕事で命を落とす一歩手前にいたこと」に。
あの人に負けたくない。自分自身に負けたくない。お客さんの期待を裏切りたくない。仕事仲間の期待を裏切りたくない。
自分は人より頑張れることが強み。だから、他の人よりも何倍も努力しないといけない。
そういう呪いのようなものにかかっていたんです。
私は、行政書士として頑張ってきた7年間を振り返った時に、誰かを喜ばせる今年頑張ってしてきた自信はありましたが、一度も自分を喜ばせるようなことをしてきませんでした。
確かに、それなりの成果は手に入れることができていましたが、でも、私が行政書士になるときに欲したものはこれだったのか?目指した未来はこれだったのか?と思い返したら、めまいがしてきました。
全然違う……。
私は行政書士として自分の人生を生きているようでいて、常にだれかのために人生を生きているだけでしかなかったんではないか?
実はその前から自分自身に違和感は感じていました。
こんな生き方でいいのか?周りの人は褒めてくれるけど、本当にこのままでいいのか?そう悩んで、半年ほどのお休みをもらってお坊さんの修行にも行ってきたりもしてました。
いろんなことはしてきましたが、この時聞いた「阿部先生はなんでそんなに無理して頑張るんですか?」という一言は、今でも心を揺さぶります。
私は若かったし、家族もいなかったので無理ができてしまった。
そして無理ができるだけの素養がちょっとだけあったがゆえに、頑張ってしまい、そして頑張っているのが当たり前になり、自分の心身の悲鳴に気が付くことができていませんでした。
このときに私は、自分の仕事仲間に、私は近いうちに行政書士を引退します。というようになり、開業8年目に書士会に抹消登録の申請を出して行政書士を引退しました。
仲間には、もったいない!!と言われましたが、この決断は今でも正解だったと思ってます。
いま振り替えてみると、私はあの時に自分の心身が悲鳴を上げている現実に気が付いて、一度自分をリセットする勇気を持っていなかったらもしかすると今ここにはいなかったかもしれません。
それだけ心も体も無理して駆け上がり続けた行政書士としての8年間。
辛い経験も、楽しい経験も、貴重な経験もたくさんさせてもらいました。そして何よりも、信頼できる法律業と何人も友達になれたことが今でも一番の宝です。
そんな私がいま改めて、行政書士の生徒さんの経営のサポートをしているのかというと、私と同じように心身をぼろぼろにしながらではなく、自分の心や人生を豊かにしながら経営していく行政書士さんを増やしたいから。
私一人が行政書士として頑張っていても、仕事などでパワハラなどを受けて自らの命を絶つような人を0にするという目標は達成できませんでした。
でも、生徒さんたちがまず楽しく働けるように。
そして、生徒さんのところの従業員さんたちが楽しく働けるように。
生徒さんのところのお客さんが楽しく働けるように。
生徒さんの力を借りながら、私の目標を実現することはできると思っています。
もちろん生徒さんたちに、その手伝いをしろ!!なんて強制はしません。でも、ご自身が幸せに働けるようになれば、周りも幸せにすることができるんですよ。
だからこそ、私は自分の失敗談も隠さず公表しながら、皆さんに『自分も家族も従業員さんもお客さんも幸せにできる経営者』になってもらうためのサポートをしています。
私がもし行政書士に戻るとしたら、きっとこの目標が達成できた後だろうなと今は考えています。
ということで、今は法律業務からは離れて、玄徳庵という塾でコンサルタントやカウンセラーとして経営者さんのサポートをさせてもらってます^^
と、カンタンに言ってますが、玄徳庵ができるまでも紆余曲折がありましたし、いろんな苦しい体験や面白い話などもあるので、そんな話もまたコラムでさせていただきます。
ということで今日はこの辺りにしましょう^^
長いお話にお付き合いくださりありがとうございました。これからも玄徳庵のコラムを読み続けたいな!という方は、Twitterで更新情報を流しますので、Twitterのフォローをよろしくお願いします。
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