こんにちは。玄徳庵の阿部浩明です。
このコロナでの皆さんが不安な時期に、私がすべきことは何なのか?今まで通り、当然に経営者のサポートや育成はしていくとして、他にできることはないのか?
そう考えたときに、以前からやりたいなと思ってはいたものの勇気を出せずに中断していた『禅』と『経営者』の関係について話していこうかなと思います。
ということで、本日から、『禅から学ぶ経営学』を書いていこうと思います。
ついに、お坊さんになったこうめいさんの伝家の宝刀を抜くんですね
おかげさまで、2014年から続いていたもろもろの修行などが一通り終わりまして、ようやくこういうことを語ってもいい立場になれたかなと思い、筆を執ることにしました
こうめいさんは、『経営』を通じて、そして仕事を通じて、『心を豊かに成長させる』ことを目指しているから、コンサルではなく教育者を名乗りたい。なんて言ってましたもんね
人生の3分の一以上を占める仕事で通用しない理念では、ただのきれいごとで終わってしまうので、私はいけないなと思っていたんです。
本来、禅の教えって、きれいごとではなく『生きるための知恵』なんて言われてますからね。
そうなんです。ただ、それを言葉で伝えるのは非常に難しい。
そして、私自身も、実は経営者をしていなかったらいろんな言葉が腑に落ちてこなかったんだろうなと思うこともたくさんあります。
だからこそ、まずは経営者に『生きる知恵』を付けてもらいたいということですね。
そうなんです。そして、それが受け継がれていけば、いいなと思っています。
それでは、前置きはここまでにして、今日の話をしていきましょう。
災難に逢う時節には災難に逢うがよく候
死ぬ時節には死ぬがよく候
これはこれ災難をのがるる妙法にて候(良寛さん)
いま、まさにコロナという災難で、世の中が大混乱してますね。
はい。まさに大混乱しています。こういう歴史的時代の変わり目というのは、定期的にあって、今まさに歴史の変換転に我々は立たされているということですね
それにしても、良寛さんは、結構過激なことを言ったんですね。
災害に会ったら逆らわずに災害に会いなさい。
死ぬときは死になさい。
それが、最難から逃れる賢い方法だよ。
直訳で言葉だけ並べると、無責任に感じるかもしれませんが、私は、その通りだよなと思いますよ。
どういうことですか?
ここで良寛さんが伝えたいのは、『災難を恨むのではなく、最難を受け入れなさい』ということですね。あがらってもどうしようもないものは、まずは受け入れるしかないんです。
じゃあ、災害とかにあったら諦めて、絶望していればいいんですか?
私も子供のころ、そう解釈してて、なんて無責任なんだろう御坊さんって。と思ってました。でも、大事なことを見落としてるんですよ。
大事なこと?
人は一生懸命生きることが大事なんだよ。という言葉。『三昧』という言葉が仏教にはあります。あきらめていいよなんてことは、どこにも書いてません。
ん?じゃあ、これはどういう意味なんでしょう?
たとえば、台風が来た時に農家さんが、『台風さえ来なければ今頃はたくさん収穫できて幸せだったのに』と思っていても収穫量増えますか?
増えませんね。
そうでしょ?
だったら、そんな「自分では変えられない』ことを心配しているよりも、今の台風が来るということを受け入れたうえで、自分はどう努力をしていくか?を考えるのが大事なわけです。
確かにそうですね。
『台風にあがらう』よりも、『台風を受け入れ』てその上で努力する方がいい結果が出そうですね。
実はこの考え方は、玄徳庵が基本理念にしている『7つの習慣』にも書いてある話で、『影響の輪』『関心の輪』というので表現されてます。
台風や今回のコロナのような災難は『関心』はあっても、台風やコロナをなくしてやるんだ!!という『影響』を私たち個人では与えることはできません。
だったらまず、自分にできることを最優先してやる。そのうえで、このコロナで発生した世界というのを生き抜くための戦略と努力をしていくのが大事ということですね。
つまり、良寛さんの言葉は、「諦めなさい」ではなく、
受け入れてその上で、またその時代で生き抜けるように努力をしていきましょう。ということなんですね。
私はそう受け止めてます。
周りの環境や、災害などにあがらうことはできませんが、それを受け入れてその上で自分たちが変わっていくことはできるんです。
大事なのは、その努力を続けることですね。
この時期に、コロナが収まったらまた以前のように元に戻るなんて思っていてはだめです。そういう時代の変化があったんだと受け入れて、その上で自分がどう変わるのかを考える。そういう使命を我々経営者は常に背負ってますよ。
ということで、先人の知恵を借りて、皆さんに経営者の心構えを話す『禅から学ぶ経営学』を開始します。
私も今回のコロナで、『物的幸せ』を求める時代が世界的に終わり、『精神的幸せ』を求める時代が来ると思っています。
だからこそ、そういう苦しんでいる人の救いになればと、この記事を書き始めました。
あなたの心の不安をちょっとでも軽減できれば、うれしいなと思います^^
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