女性弁護士さん自殺事件の裁判ニュースから私がギバーのあなたに伝えたいこと

こんにちは。和尚さんと学ぶギバーのための経営塾!玄徳庵のこうめいです。

先日メルマガでも配信しましたが、『女性弁護士さんが弁護士事務所の経営者で元県の弁護士会会長の弁護士さんから性的加害を受けて自殺なさった』という判決が下りました。

女性弁護士自殺、事務所側に1億2800万円支払い命令…「性被害」との因果関係認める
【読売新聞】 大分県内の法律事務所に所属していた女性弁護士(当時30歳代)が自殺したのは、当時の事務所代表の男性(60歳代)からの性被害が原因だとして、両親が事務所や元代表に計約1億7100万円の損害賠償を求めた訴訟があり、大分地裁

まだ控訴などがあるやもしれませんので断定はできないので、この事件のことは掘り下げません。

ですが、この事件に限らずこういう問題って、実は士業の世界にけっこうあるんじゃないかと個人的には思ってます。

というのも、士業は若い時から先生と呼ばれることに慣れてしまいますし、自分が偉いと勘違いしている人も結構います。ましてや、それなりの規模の事務所の所長だったり、その他の肩書などがあったりすると、周りからちやほやされても「それはおかしい」と指摘されることってなくなるんですよね。

ましてや狭い世界ですから、逃げようと思っても、嫌がらせをし続けることって可能といえば可能なわけです。

本来そういう犯罪行為をする人から守る側にいる人間が、そういう犯罪行為をする側に回る。残念ですが、そういうケースが実際あるんだということは知っておく必要があると改めて感じました。

だから私も含めですが、経営者はこういう加害者にならないように自分を律する必要があります。

結構いらっしゃいますからね。どこの業界にも自分の地位を守るために無茶苦茶する人や、自分が強いと勘違いした人が間違った正義を振りかざして問題を起こすケースがね。

まさにテイカー(自分の利益だけ考える)行為!!!

そうならないように自分を律するのが大事なんです。

その話はこのくらいにして、今回話をしたいのは、「お利口さんを卒業しよう」というお話です。

士業になるような人の多くは、子供のころからお利口さんで育ってきた人が多いです。親の言うことを聞き、先生の言うことを聞き、まじめに勉強し、いい大学に行き、そして法律業についた。

でもね。大事なこと覚えてほしいんです。

自分の身を守るためには「お利口であってはならない」という事実です。

私の中でお利口というのは、人に褒められる行動をすることを行動指針にしている人のことだと思っています。

例えば、親に喜んでほしいから勉強を頑張る。先生に褒められたいから宿題を頑張る。といった、ほかの人に褒められたいからや逆に叱られたり失望されたくないから。というケースが考えられます。

例えば、本当はやりたくない仕事なんだけど、本当や退職したいんだけど、親からの期待ややめた時の失望が怖くって仕事をやめられないなんて人もいます。

それと同じように、自分の所属している法律業界の偉い人ににらまれたくないからとか、お客さんに失望されたくないからと無理して頑張る。そうやって行くと心も体も壊れていくんです。

心や体は、あなたの隠している本心に非常に敏感です。

だから嫌なものは嫌なので、無理をしていても体のどこかが悲鳴を上げるようになったり、精神が疲れてうつ病のようになってしまったりと、そういう変化が起こったりします。

それにもかかわらず、無理やり頭で「失望されたくない」と抑え込んでもしあなたが我慢して動いてしまっているのであれば、その頑張っていることは、今すぐ投げ出してよろしい。

あなたの命や体の方がよっぽど大事ですし、あなたがもしそこで投げ出して失望されたとしても、ほかのところでその経験を生かせば喜びが得られる可能性が大です。

いや……そんなこと言われても、ここまで頑張ったの投げ出すのもったいないじゃないですか…。

そう思うかもしれません。

私の経験談で恐縮ですが、私も、行政書士を引退するときにかなり悩みました。こんなに頑張ってきたのに、それを手放していいのかって。

でも、私の場合は心も体も、行政書士ではなく教育の現場に戻るべきだ。と、叫び続けていたので、私は行政書士の経験を活かしながら教育の仕事ができるように玄徳庵というギバーのための学校を作ることにしました。

行政書士をやめたことで失望した人もいるかもしれませんが、それでも、勇気を出して自分の心に従ったことで今幸せに生きることができています。

そういえば、行政書士の前に働いていた学習塾でも上層部からの無茶ぶりでかなり追い込まれて、フラフラになったことがありますが、この人たちの下では自分のやりたいことは実現できないと会社を飛び出したことで、今が開けています。

あの時も「子供たちに迷惑をかける」「保護者に迷惑をかける」「残された先生たちに迷惑をかける」なんて当時お利口さんの呪いにかかっていた私は、かなり無茶をしていたので、壊れる寸前まで追い込まれていましたが、「嫌われていい!!」と踏み切れたから助かっています。

お利口さんであるということは、テイカー(自分の利益を重視する人)にとっては、いいカモでしかないんです。

そういう人にあなたが不幸にも出会ってしまったのであれば、あなたは自分の身を守るために決断をしなければなりません。

間違っても、士業の世界にしか居場所がないなんて思わないでください。

士業の資格を取れただけの力があればほかの業界でも十分に通用するはずです。

大事なのは経験を糧にして自分の体や心、命を大事にしながら前に進んでいくこと。もちろんテイカーのように、他者のいろんなものを奪うことなくですがね。

いい人であるのは構いません。でも、「お利口さん」であろうとすることは、あなたやあなたの大切な人を最終的には不幸にします。

そんな不幸の連鎖にハマらないためにも、今日、今、この時からお利口さんを卒業するようにしてくださいね。

あなたならできるはずですよ。

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