こんにちは。刺抜きコンサルのこうめいです。
さて、今日はブログ講座スタイルで「従業員さんの育成」についての話をしていければんなとおもっています。
この従業員さん育成に役立つコンテンツシリーズはこちらから一覧をご覧いただけますよ。
それでは、今日の相談は『従業員さんが成長しやすい研修のコツ』ということでちょっとだけアドバイスです!!
従業員さんは一般的には研修を喜んで受けているわけではない
これ大事なポイントなんですが、従業員さんの研修をどうしたらいいかなと悩む前に大事なのが「この研修が従業員さんのために役に立っているんだ」という自覚を持ってもらうことです。
これが案外難しくて、どうしても社長から言われているからしぶしぶやってます。になってしまっている人が多いです。
いや、私はしっかりと意義を伝えているよ。
うん。それは大事なんですが、皆さんも会社員時代、あるいは新人時代を思い出してください。研修が楽しみです!!と受けてましたか?
少なくとも私は、『めんどくせぇ!!!』と思ってました(ごめんね)
だから、あなたの従業員さんも同じで基本研修はみんな受けたくないんだ。と思ってほしいし、受けていても自分のためだなんて思ってみんな聞いてくれてないんだ。
これをまず最初に研修を主催する側の経営者が自覚する必要があります。
それならばどうすればいいか?というのを今日考えていきましょう。
従業員さんを研修に自分ごととしてまきこむには?
従業員さんが自分ごととして研修を受け止めることができないのは当然。ということであれば、その意識改革を!!!と考えがちですが、それは難しいです。
それまで運十年の月日をそれで乗り越えてきてしまった従業員さんたちの意識を変えるには、あなたが起業したときのように「とんでもない変化が強制的に起こる。」くらいの状況が必要です。
でも、そんな状況をあなたが従業員さんに作ったら、間違いなく従業員さんはあなたの会社を去ってしまいます。
ではどうすればいいのか?ポイントは、
ふとは考えて動くのではなく、動いているうちに脳が修正をしてくれる
という特徴をうまく使うことです。つまり、意識を変えるのではなく、研修に対する従業員さんの行動を変えていくことを考えましょう。
では、どのように変えていくか?
研修って社長が教える側に立ち、受け身で従業員さんが受けることが多いと思うんですが、それを逆にします。つまり、従業員さんに研修をしてもらうのを社長さんが見ているというスタイルがいいのではないかなって思うんです。
玄徳庵流の研修嫌いにしないための3原則!
とはいえいきなり、明日から研修やってね。と、丸投げしたら従業員さんはパニックになってしまいます。
それではせっかく、研修の主役になってもらっても研修がストレスになってしまうので、実力を発揮できなくなってしまうかもしれません。そこで、研修嫌いにしないための条件をいくつかピックアップするので確認してみてください。
・安心安全ポジティブの場を作ること!
従業員さんからすると社長さんから怒られるというのは実はものすごい精神的な苦痛です。だって社長は権力を持ってますから、受け取る側は必要以上にダメージを受けてしまうんです。
それを踏まえると、研修でとんでもない発言をしたらどうしよう……。社長が怒り出したらどうしよう……。そんなことを考えています。
そうなると、せっかくの研修も「怒られないためのアピールの場」にまで価値が下がってしまいます。
それを防ぐのが、安心安全ポジティブな場づくりです。
研修というと叱らないといけないとか、わかってないことを教えなければならない。とついつい考えがちですが、社長さんは「ほめる」ことを重視してください。
この誉める部分は、知識に関してではなく、準備してきた行動や努力、工夫などをほめてもいいです。とにかくまず一度受け止めてあげる。それがなければ、社長さんがいないほうがいい研修になってしまいます。
社長はぐっとこらえて、ほめることに集中してくださいね
・負荷を増やしすぎずその人に合った適量を見極める
これも勘違いしがちですが、研修だから頑張って負荷を増やそうと考えるのはやめた方がいいです。まず、ついてこれません。
かといって、負荷が少なすぎてもいつまでも研修が進みませんよね?
そこで大事になるのが「その人が負担に感じすぎないぎりぎりのラインを見極めること」にあります。
ちなみに、私なら最初は研修時間は30分。その30分を、
- 従業員さんからの発表10分
- 社長からの誉め&補足10分
- 従業員さんの次回への抱負(今回のことを生かし次回までにしたい工夫)発表を10分
こんな感じに簡単に区切るかな?
そのうえで、従業員さんが長時間説明できる力が付いたら社長からのメッセージ時間を減らす方向で時間配分をしていくと思います。
あくまでも一例ですが、ざっくりこうやって時間を分けておくと、従業員さんも社長本人も気が楽で研修をやりやすくなりますよ。
・自分のダメだったところは従業員さんに発表してもらう
安心安全ポジティブの話の時に、社長さんは誉めてあげて。という話をしたんですが、では、誰が従業員さんにダメ出しをすればいいんでしょうか?
実はそのダメ出しは、従業員さん本人がすべきことなんです。
もちろん従業員さんの性格がモチベーションが低く、全然ダメなのに満足しているような状況だったら退社も覚悟して指摘しなければならない時もありますが、多くの従業員さんは、自分で自分のダメさに気が付きます。
そのうえで、「自分は次回までにこうしたい」と気が付かせることが大事です。
この自分でこうしたい。と思ってもらわないと、いつまでも自主的に動いてもらえない従業員さんのまま。
だから自分で考えて、反省してもらい、逆に社長にアドバイスをくれと自分から言えるようにしてあげるとより理想的じゃないかなと思います。
具体的な研修の流れは?
ここまでいろいろ話してきましたが、これらを踏まえたうえで、では研修はどのようにすればいいのか?一つ例を書いてみようと思います。
・従業員さんにテーマを与えます
例えば課題図書を与え、その課題図書をまとめてもらいプレゼンしてもらう。あるいはイベントなどに参加してもらいその経験を自分の会社に生かす方法をプレゼンしてもらうなど。
どんなテーマでもいいが、そのテーマにかかる負担が大きくなりすぎないように、1か月ほど前にはきちんとテーマを伝えておくことが望ましい。
また、テーマを与えるときに、「具体的にはこういう話をしてほしい」という社長からのゴール地点を最初は伝えてあげた方がいい。
何も伝えず丸投げすると、迷走して負担が大きくなりすぎるので慣れるまでは、ある程度の道筋を作ってあげるのが必要。
・研修の記録を残すメモシートを用意して書き込んでもらう
なお、発表の前に研修用のシートを作っておき、そこにメモを書き込んで保管できるようにした方がいいでしょう。
カンタンなものでいいと思うんですが、
こんな感じのシートを配布し、書き込んでもらい、保管して積み重ねていくと学んだことや反省点が蓄積していくのでお勧めです。
実は学んだことや感じたことは、形に残さないと手ごたえを感じれないものなので、形に残して見えるかできるようにすると手ごたえ感じてもらいやすいですよ。
ただし、こういう用紙を宿題にして後で提出してというと、半数以上は提出しないので(笑)その場で研修時にその場で書かせるようにしましょう。
・研修開始!
それでは紙にメモを書きながら、研修を開始しましょう。
もし従業員さんの中でメモを書くことばっかり必死になり話を聞かないタイプの方がいたら、メモは研修の発表時間中は書かないルールを設けてください。
用紙を埋めて幸せそうにしているタイプが一番厄介です。
真面目そうに見えますが、知識としては全く定着していないので、社長からすると、あれれれれ?となりますが、そういう人多いんで要注意。
あとは、研修をしっかり聞いて、社長さんは不足分をメモして後で補足してカバーしてあげてください。
・発表者さんをほめる&補足
安心安全ポジティブに基づき発表を終えた従業員さんのいいところをほめてあげてください。ねぎらいでもいいですよ。まずは承認です。
そのあと、不足部分や勘違いしていたところを補足してあげるのが社長の役割です。
ただし、責めるようにではなく、あくまでもアドバイス口調でこういう話もしてくれるともっとよかったね。
というスタイルで補足してください。
ちなみに準備不足など、叱らなければならない時もあると思いますが、叱るときは感情的ではなく、「叱られるルールを明確にしておく」ことが大事。
こういうことをやったら叱るよ。と宣言したのにやってこなかったならそれは従業員さんが悪いので、しっかり注意してあげる。
その逆に、ダメだと伝えてないことをしてしまった場合は、叱るのではなくアドバイスとして、自開講してほしいと伝えるようにしてください。
・従業員さんに自己反省&次回の目標設定
ここまで終わりましたら、次回の目標を従業員さんに決めてもらいましょう。
自分で決めた約束は守る人が多いです。一方与えられた約束ってみんな守らないんですよね。だから自分で宣言してもらいます。
ちなみに目標ですがなるべく具体的に3つ程度までにするようにしましょう。
漠然として目標では達成度がわかりません。そうなると実践せずに終わってしまいます。
さらに、3つ以上の目標は正直1か月でクリアは難しいです。だから、3つ以内に絞り、具体的にしてあげるのも大事なアドバイス。
「来月の15日までに研修内容をまとめ、先輩の○○さんに見てもらう」
といったくらいの具体的な目標にするのが大切ですよ。
・研修時のメモを回収しファイリング
研修時に書いた紙を回収し、みんなが見れるようにファイリングしておきましょう。そうすることで、研修の見える化ができます。
ただし気を付けたいのが、メモの出来などで優劣は必ず従業員さんにできてしまうということ。
これは他者と比べるものではなく、自分が成長できるためのメモなんだとしっかりと伝えておくのが大事です。
もし、気になるようなら個人ファイルを作り、保管は社長からも本人からも見れるような場所にしつつ、ほかの従業員さんがカンタンには見れないような環境を作りましょう。
・次回の担当と課題発表
1か月前に課題発表がおすすめです。研修は負担が大きいので、ちょっとでも早く伝えて、従業員さんの負担を減らしてあげてくださいね。
最後に
今回話したやり方は、実は私が塾講師の時にやっていた方法です。
ですので、会社の業種や従業員さんの状況にもより、これが絶対的な政界になるとは限りません。
ですので、あくまでも一例として参考にしていただければ嬉しいなと思います。
最後になりましたが、玄徳庵では従業員さん育成のサポートや従業員さん向けの勉強会イベントも開催しています。
よろしければ、玄徳庵コンサルにて一緒にあなたの会社の従業員さんを育てるお手伝いをさせていただければ嬉しいなと思います。
ということで今日はここまで。
またお会いしましょう^^