こんにちは。信頼集客の伝道師。玄徳庵の阿部浩明です。
さて、最近小規模事業主さんの相談を聞いていると、『人の育て方で苦労している』という話をよく聞くようになりました。
私自身は玄徳庵で人を雇っているわけではないんですが、コンサルや教育業というのは、人を雇うのと同じくらい人をどう動かしていけるかが問われる仕事です。
自分がリーダーシップをとって、お互いが納得する案を一緒に練って、対等な立ち位置でどうやったら生徒さんに動いてもらえるか?ということを10年以上。簡単に数えても1000人以上の方と私も向き合ってきました。
そんな経験を活かしながら、私なりの人に動いてもらうための方法や、相手を成長に導くための方法などを語っていければなと思って、ブログで新コーナーを作りました。
ということで、今回は、『人を育てる方法』の第一弾を発信していきますね。
自分の会社の従業員さんたちなんですが、私の思った通りに動いてくれません。それどころか、どんどん退社していってしまうんですが。本当に、根性がなくて困ってしまうんですよね(経営者30代男性)
さて、私が実際に相談されたことがある事例なんですが、これを聞いた瞬間に、ああ、この人は一生このまま会社を大きくできないで終わるなと、思ってしまうくらい衝撃的でした。
若くからどんどん結果を出し成長した社長さん。
ところが残念なことに、自分が天才肌で結果を出していったことに気が付けていないので、自分ができることはほかの人ができて当たり前。
それどころか、ちょっとでも従業員さんが悩んでいると、甘えだと言って、口調こそ優しいものの、従業員さんのメンタルをえぐり続ける行動をしていました。
そこで、私がサポートに入って、従業員さんの悩みを聞き出し、従業員さんたちを前向きに元気にすることができたんですが……。
結局社長さん自体が変わる気がない(自分が悪いと思っていない)ので、私がやっていることは、授業員を甘やかしているだけだと考えたようで、結局契約を解除することになりました。
その後、その会社の従業員さんは全員が辞めることになり、さらに新しく入った従業員さんたちにも同じことをして、その人たちもみんな退社。
常に新しい人を募集している典型的なブラック会社になってしまったんです。
さて、こういう会社は少なくありません。というのも経営者の多くが、カリスマタイプの人が多く、この人たちは、他者に弱みを見せるのが嫌いなので弱みを見せる人を『甘えている奴だ』と認定するケースが多いんです。
ところで、私にも経験があるんですが、塾の先生の時に、全く子供たちが動いてくれなかった時があります。
その時やっていたのが、『私は正しいことをやっているからそれに従いなさい』というスタイルの指導法。どちらかというと、この会社の社長さんに似た方法でした。
だから、子供たちにはそっぽを向かれ、私は会社内でも孤立をすることになります。
そんな私がある本に出合って気が付いたのが、
人間の行動は、心の中の欲求から生まれる……だから、人を動かす最善の方法は、まず、相手の心の中に強い欲求を起こさせることである。商売においても、家庭、学校においても、あるいは政治においても、人を動かそうとするものは、このことをよく覚えておく必要がある。これをやれる人は、万人の支持を得ることに成功し、やれないものは、一人の支持者を得ることにも失敗する(D・カーネギー 人を動かすより)
ということでした。
当時の私も、先ほどの社長さんも、「相手がやりたいと思ってくれるように話を持っていく」ということができなかったわけですね。
欲求は何でもいいんです。
- あの先生に認められたい。
- あの社長に褒められたい。
そんな小さな目標でもいいので、そういう思いを持ってもらえるようにすることは大事です。その褒められたいという欲求から頑張れる人たちもいるわけです。
実際、塾の先生をしていて、他の先生の話を聞かなくても、阿部先生の指示だけは聞きます。という子もいましたが、これは、私に対して、おもしろい授業をやってほしいとか、誉めてほしいとか、そういう欲求が働くからですね。
一方、先ほどの社長さん。言動を見ていると、残念ながら、「理屈」は非常に理路整然と伝えていたのですが、そこに、感情を揺さぶることができるものはありませんでした。
たとえば、「あなたはこれだけの利益を上げないと、人件費の方が高くなっちゃうんだよ」なんて話をすぐにしたがる癖があったりする人が多いわけです。
それは、やる気を出すのではなく脅しをかけているに近いということが分かってないわけですね。
なぜ、従業員さんがこの社長さんの話は聞かずに外部のコンサルに過ぎない私の話は熱心に聞いてくれたのか?それは、私は、従業員さんの悩みや心の葛藤などを何時間もかけて聞きましたし、経営者さんは、そんな甘えはいらないと仕事ばっかり、投げている状態だったからです。
もちろんただ話を聞くだけではなく、大事なのは相手の欲求を掘り起こしてあげること。
それができないと、いつまでも、あなたの会社の授業員さんはやめることになります。そこに気が付くことができるかが、大事なポイントになってくるんですよ。
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