行政書士をやめた今だからわかる行政書士が主催者の開業講座や実務講座はあんまりよくない理由

こんにちは。無理せず起業塾塾長の阿部です。

さて、行政書士になると、実は実務の経験や、経営の勉強などをすることもなく、突然現場に放り出されます。

本当に、右も左もわからない状態で、放り出されるので、不安ばっかりが毎日頭をよぎります。

そこで、実務講座などに出てみたり、先輩行政書士の事務所を訪問してみたりということが始まるんですが、そこに目を付けて商売を始めるのが『開業講座』です。

そして、残念なことにこの開業講座には、『ひよこ狩り』と呼ばれる新人から、搾取しようという意識を持った人が少なからずいるんですね。

そこで、無理せずでもよく、『いいセミナーと、悪いセミナーの違いって何でしょうか?』と聞かれたりします。

この基準は、このメルマガの12日目に詳しく話していますが、

今日は違う目線から話をします。私が行政書士をやめたからこそ言える主催者の心理です。

どんなセミナー主催者も最初は、みんなのために良かれと思ってスタートをしている

これは、まずわかっておいてほしいんですが、どんなセミナー主催者も、最初は、参加者さんのためを思ってイベントを開催しています。

そしてたくさんの人が集まって、みんなが喜んでくれた!

これがものすごくうれしくって、それをどんどんやろうと思うようになってくるんですね。

やっていくうちに気が付く…セミナーは実は費用対効果が合わないことが多い

そして、何回かセミナーをやっていくうちに気が付くことがあります。

それは、セミナーは、思っている以上に費用対効果が低いんだということ。

つまり、一生懸命準備をして、一生懸命話をしても、手元に残るお金は、ほとんどないんです。

実際、私が、2日間で30万円を集めたセミナーでは、手元に残ったお金は7万円。準備期間は3カ月ですので、月換算2万円ももらえていないことになります。

ところが、参加者さんはそんなことには気が付かないので、高度なアフターケアーを求めます。

もちろん、高いお金を払っているんだから当然ですね。

でも、主催者は、こうなってくると、セミナー貧乏になっていく。人気があればあるほど、お金が無くなるという恐怖を味わうことになります。

これに気が付いてしまうと、セミナーへのモチベーションは駄々落ちになる

そして、私のそうなったんですが、こうなってしまうと、セミナーをやるのがおっくうになります。

だって、利益が出ないどころか、労力は馬鹿みたいにかかって、自分の本業にも手が回らないような状態になるんですよ。

これではやる気がなくなってしまう。

ところが、そんなところに、行政書士の生徒さんから、行政書士の仕事の相談が来たとしましょう。さて、ここで悪魔の心との戦いが始まります。

その仕事を、自分が請け負って、利益を出したいなという気持ちが出てしまうんです。

私も一瞬頭をよぎったことがありますから、他の人もそうなる可能性があるということですよね~。怖いもんです。

それを実行してたら、今頃、こうやって、起業塾なんてやってられませんでしたがね(笑)

同業者が同業者に教えるというのは、常にこういう欲望との戦いになるんですね。それに撃ち負ける人は、ひよこ狩りをする人です。

外部講師が、行政書士であるのは問題ない。だって、大変なことは全部主催者がやっているから本業に支障がない。

一方、外部講師の場合は、これは、同業者であっても全く問題ない。というか、同業者であった方がいい。

その理由は、リアルな体験や、現場の生の声が伝えられるから。

それに、外部講師は、非常に楽です。私も講演を頼まれたりしますが、集客もやってもらえるし、話すテーマも決めてもらえる。当日行って話すだけ。

まぁ、実際は、話す内容考えたりいろいろ大変ですが、それでも、主催者ほどの苦労はしません。

そうなると、本業の傍らセミナーができるので、費用対効果が……みたいなのは考えなくっていい。

それに、主催者の目もあるので、なかなか悪いことをしようなんて発想が浮かばない。

まぁ、中にはそういうことをする人もいるので、主催者はそういう人を排除するように、努力しなければならないんですがね。

セミナーで利益を出すなら、教育業に本腰を入れるか?バックの商品を充実させるしかない。

ということで、じゃあ、セミナー主催者は何で利益を得ているの?ということになるのですが、そのほとんどは、バック商品の販売です。

セミナーではなく、セミナーを入り口にして、自分のほかの商品を売るという目的があるんですね。

私達は、セミナーは、人脈作りとしてやっていました。ただ、私たちの場合、思った以上に人気になってしまい、そちらに本腰を入れざるを得なかった。

その結果、バック商品がなかったので、相当苦労しました。

そこで、そんな私たちが考えたのが、Blu-ray販売という方法。

実際のセミナーを録画して、それを永続的に売り続けるという、セミナー自体を商品にする方法でした。

これはいい戦略で、セミナー講師はほとんどの人が今これをやっているんですが、まぁ、自分でやるには労力がかかりすぎるので、外注が必須になります。

それか、私みたいに、この仕事に専念しちゃうかですね。


ということで、私たちの体験をもとに、『ひよこ狩り』に合わないためのセミナーの講師側の感情の話を書いてみました。

カンタンに言うと、セミナーでどんなに結果を出していても、それが儲かっているとは限らないということですね。

だから、利益の得かたというのをきちんと勉強しなければならないんですが、これを学んでいない行政書士などが、開業講座をやった場合、後はその人の倫理力の問題になります。

実は私も、そういう誘惑に負けるのが怖くって、起業塾を始めるときに、行政書士の仕事は、数年をめどにやめると宣言してました。

そうすると、自分の中で踏ん切りがつくんですが、それでも、ふとした時に、欲は出てきちゃうので、何度も行政書士やらないからと宣言したりして、自分を抑制したりしてました。

今は完全に、行政書士辞めた!!となって、やったら犯罪ですから(笑)何の心配もなく、こうやって起業塾に専念できるわけですね。

ということで、同業者が同業者に教える難しさ少しは伝わりましたか?

それをもとに、皆さんもいいセミナーと悪いセミナーを選んでください。

うちは、いいセミナーだと思ってやってます(笑)そこは胸を張って言いますよ^^

 

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