こんにちは。無理せず起業塾、塾長の阿部です。
そういえば話したことなかったですが、私が起業するきっかけになった出来事が3つあります。
- 1つは、実家のお寺の長男として生まれたこと。
- もう一つが、当時結婚を考えている人がいたこと
- 最後が当時勤めていた会社を理不尽な理由で追い出されたこと
この3つが、私が起業する直接的な原因になったんだと、私は今でも思ってます。要するに、これがかなり私の起業家人生に影響を与えたというわけなんですね。
ここからお話ししていくと、私が他の方とはちょっと違った経営者として活動している理由が見えてくるかなと思います。
1、なかなか知られていないお寺の跡取りに生まれる不都合
お寺の跡取りというと、「いいな~。生活に困らないじゃん」みたいなことを言われることがしばしばですが、それは、本当に一部のお寺だけで、いま日本の古くからのお寺の多くは、『維持していくことが困難』なくらい追い込まれている寺院が多く存在しています。
そうなると、生きていくために副業などをしなくてはいけなくなります。
昔は学校の先生などをしながらお坊さんをしている人が多かったのは、こういう背景からなんですね。
ところが、公務員への風当たりが厳しくなり当然学校の先生もいろんな規制がかかるようになりました。
そうなると、お坊さんをやりながら学校の先生をすることが、難しくなってきたんですね。
私も実際、教員免許を持っていますが、学校の先生を目指さずに自営業を目指したのは、こんな背景があるからです。
さらにお坊さんで生きていけないような地域ですから、当然人口が少ない地域で、近くで働けるような環境もほぼありません。
ではどうするか?
選択肢は、お坊さんをあきらめるか?それとも自営業としてお寺にいながら収益を上げられる力を手に入れられるか?
つまり、お寺を継ぐなら『自宅を出ずに集客して、商品を提供して、さらには生活できるだけの利益を上げなければならない』という条件がこれで出来上がることになります。
あたしが、アナログ営業や、外を飛び回るような経営スタイルっじゃないのは、ここがゴール地点だからなんですね。
他の行政書士さんって、お客さんとゴルフ行ったり結構、接待も付き合うんですが、私は一切そういう付き合い無し。
これはそれが苦手だったからというよりも、将来そうしないといけないからこそ、クフを最初からしていったということなんですね。
2、当時結婚を考えている人がいた
実は、20代開業組がぶつかる問題『起業と結婚』
私は、これに失敗をしてしまったので、失敗談になりますが、私以外の菅原とか福島なんかは、結婚してます^^
大学生時代からのお付き合いだったので、かなり長い間一緒にいたんですが、自分の生活が安定しないと結婚するわけにはいきませんし、私の場合は、『お寺の修行』という1年の空白期間も必要でした。
そんなこんなで、なかなか結婚できなかったんですが、ただ、結婚するなら『奥さんや子供に何かがあった時にすぐに駆け付けられる仕事をしていたい』と思っていたんですね。
というのも、私は最初のころの会社員生活で29連勤とか、終電に乗れないとか、そんな生活を繰り返していたので、会社員をやっていると家族と一緒に過ごせないじゃん!と考えたんですね。
それならば、家族で一緒にワイワイと仕事ができる自営業の方がいいと、そんな風にも思ったんです。
3、会社を理不尽な理由で追い出された
お前ら辞めてしまえ!!!
一生懸命働いた結果、夜中に突然全社員が呼び出され、その全社員の前で当時の会社の社長に言われた言葉です。今の時代ならパワハラで一発で会社が終わりです(笑)
同じ部署の管理職3人。そのうち一人が私だったんですが、うちの部署だけ槍玉に挙げられてそうどやしつけられました。売り上げはかなり上げてたはずなんですがね。
当時は、あまりのストレスに精神科に通うくらい追い込まれていたので、もう耐えられないと思いその日に辞表を書き、次の日に辞表を提出しました。
なにかトラブルを起こしたというわけではなく、結局よくわからない理由で、こんな目に会ったものですから、やめてから冷静になった私は、ふつふつと怒りを感じるようになりました。
今考えても、完全に理不尽な制裁でした。
そこで、考えたのが、『こういう理不尽な思いをする人を減らすにはどうすればいいか?』ということ。
そして、こういう理不尽がまかり通るような経営者を淘汰し、自分の力だけで生き抜いていける経営者や大人を増やしていこう!そう感じたんですね。
そんな経験をしてから、世の中を見渡してみれば、世の中は、理不尽な経営者からの要求におびえて言いたいことも言えないで、我慢をひたすらしている人たちがたくさんいます。
それじゃあ、ダメだ。私がしたような思いを、これから後の世代に経験させるわけにはいかない。
そんな思いもあり、では、私はどうやったらこういう理不尽な経営者と戦えるのか?そう考えたときに、法律の力を身につけようと決意できたんですね。
4、これらすべてが重なって生まれた経営者嫌いの行政書士
さて、ここからは本当にどこでも語ってない話です。
私は開業当初『相続専門』の行政書士として活動し、『会社の経営者を助ける商品』は、一切を拒否してきました。
これは、先ほど話した、会社での経験から『経営者嫌い』になっていたからなんですね。経営者憎しだったんです。
だからこそ、経営者ではない一般の人を助けて経営者と戦っていこうという風に当時は考えていたわけです。
今考えると、幼い発想ですが、26歳の未経験者の起業なんてそんなもんなのかなという気もします。
そんな生活をしていて、そのままでは、経営者を変えるなんてできないぞ??と気が付いたのが開業の2年目の軌道に乗ってきたころ。
そのまま、行政書士として生きていくだけなら私は相続専門で行けばよかったのですが、私は、『経営者を変える』というのが大きな目標の一つ。
だから、今度は新しい経営者を増やして、古い体質の経営者を変えていこうと考えるようになったわけです。
そこで、軌道に乗っていた相続を捨ててまた新しく会社設立の専門家。そして、起業塾の前身の『無理せず開業行政書士講座』を立ち上げたんですね。
行政書士は経営者と関わることが多いので、行政書士を育てれば、経営者に間接的に影響を与えられますので。
5、自分が苦労をするうちに気が付く経営者の思い
ただ、このころになると、自分も経営者としてある程度経験を積んだので、経営者の思いというのもわかるようになってきました。
従業員を守らないといけないという責任感が、悪い方に暴走して、結局従業員の首を絞めている。
そんな現状がだんだん見えてきたんですね。
そこで考えを改めます。経営者と戦うのではなく、経営者の問題点を解決してあげることで、さらにそこの従業員が幸せになれるんじゃないか?
やっとそこに行きつくわけです(笑)
そこからは、経営者嫌いが原因で断っていたコンサルなどを請け負うようにし、更に、新人の頑張りたい経営者の方を積極的に応援するようにしました。
そうやって、どんどん経営の社会をよくしていく。
そうゆうサポートをすることで、理不尽な経営者が減るんではないか。そうすれば、笑顔で働ける人も増えるのではないか?
そう考えて、無理せずを大幅に方向転換し、今の『無理せず起業塾』を作り上げたんですね。
ですが、そうはいっても、どんなにサポートをしても自分の従業員をコマのように使い、捨てていく発想の経営者はたくさんいます。
そういう人たちから自衛の力も身に着けてほしいと、『法教育』というのをどうにか開催できないか?そんな風に考えるようになりました。
6、最後にたどりついたのが、無理せずプロジェクト
そんな思いの中、最後にたどりついたのが無理せずプロジェクトというサービスでした。
無理せずプロジェクトというのは、各分野のプロの人たちに動画や、ブログ記事などで、情報を提供してもらいその情報を公開することで、一般の方が悩みを和らげることができる。
さらに言うと、知らないことで巻き込まれるようなトラブルから逃れることができる。
そういう知識を得られる場所を作っていこうという企画です。
この企画は、6年前からあったのですが、収益にならず、何度も断念しました。
そして6年間試行錯誤した結果、最近やっと答えを導き出し、『3方よし』の状況を作ることができるようになりました。
やっとたどり着いた今、10年。会社を追い出されてから、相当時間がかかったな~。そう改めて思います。
ここを目指しながら、いつも頭の片隅では、『ここであきらめて、ここで満足すれば、きっと楽になれるぞ!』という自分の心の声と葛藤を続けてきました。
特に、先ほど話したように結婚がダメになった時は、相当自分自身を恨みましたし、何でここまででいいと折れなかったんだろうと。いつも苦悩してました。
なにかを目指すということは、時間もかかれば、苦痛も伴います。
これから、私は自分のこの10年で作り上げたものを更に磨き上げ、人の縁を増やし、それをドンドン世の中に伝え、実践していく義務を負います。
起業は永遠にチャレンジです。
それでも、こうやって、一つの到達点にたどりつけたことに、かなりほっとしています。
同時に傷つけてしまった人や、迷惑をかけた人もたくさんいるので、罪悪感もいっぱいですがね。それを忘れずに、また、先に進んでいく。
それが経営者に課せられた使命なのかな?なんて最近思うんですよね。
ということで、とりとめもない話でしたが、今日はここまで^^
皆さんも、諦めずに一歩一歩進んでいってくださいね。
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