こんにちは。信頼集客の伝道師。玄徳庵のこうめいです。
昨日、令和2年の行政書士試験が行われたということで、これからしばらく、玄徳庵Vクラスの愛され士業養成講座の授業を中心に、行政書士の方向けの記事を配信していこうと思っています。
過去に書いた記事なども令和版に修正を加えながら、どんどん発信していきますのでよろしくです。
ということで、今日は、新人行政書士さんがはまりやすい劣等感に関する話。
何故か行政書士は劣等感が強い人が多い。これは、悲しいかな事実です。
まぁ、理由は分かります。弁護士になろうと司法試験を目指していたんだけどなかなか合格できずに行政書士や司法書士に流れた。という人は多いですし、行政書士は役割が広く、ボヤっとしてしまうところがあるので、自分自身でも行政書士よりも弁護士に仕事任せた方がいいんじゃない?なんて悩むことはあると思います。
ただ、そういうあなた自身の悩みや不安をお客さんは敏感に感じ取るので、そういう自分自身に誇りを持ててない人には仕事がいつまでも増えません。
今まで数百人の行政書士さんのサポートをしてきましたが、最初の面談の段階で、この人はうまくいく。この人は苦労するというのは、残念ながら見抜けてしまいます。
それは、ここの自信の部分が大きなポイントの一つなんですね。
あなたもそうじゃないですか?あなたが大手洋服店のユニクロさんの近くにある地元の商店街に洋服を買いに行ったとして、
- ユニクロさんの方がいい服を安く売っててうちなんかダメな服屋だ。と思ってる店
- ユニクロさんよりうちは高いけどその分いい生地を使って耐久性と機能性は負けない。と思ってる店
どちらが、あなたは信用できますか?私は間違えなく後者です。
同じように、
- 弁護士の劣化版資格の行政書士なんかに依頼しても幸せにできないよと思ってる行政書士
- 弁護士さんの手が回らない「法律以外」のところのケアは負けませんという行政書士
どちらが信用されますか?もちろんわかりますよね?
でも、そんなこと言ったって、行政書士なんて……と思うんだったら、今すぐ行政書士をやめて司法試験にチャレンジしてください。
恐らく弁護士さんになったとしても同じことを言い始めるはずです。
あの大手事務所の弁護士と、自分のような弱小弁護士じゃあ…。といったようにね。それを一生繰り返したいなら、それはそれであなたの人生だから私は止めません。
でも、そもそもそうやって他人と比べること時代がダサい行為で、自分自身が今与えられた資格。与えられたチャンスをどう生かすか?と考えるのがカッコいい人間です。
そしてこれには、目の前の弱点に見えるものを嘆き続けるか?その弱点を生かそうと考えれるか?という覚悟の問題でしかないんですね。
たとえば、私も26歳での開業でしたから社会人経験もほぼなく素人として行政書士の世界に入りました。そして、周りに士業の知り合いもいなければ、経営者の知り合いもいません。
だから本当に何にも知らない状況でしたので、最初本当に業務に自信がありませんでした。
そんな時にある依頼者さんが、顧問税理士(行政書士登録もしている)がいるのに、私を呼んで遺言の作成のお願いをしてきてくれたんです。その理由を聞いたときに、私は、はっとさせられます。
『確かに、顧問税理士さんの方がいろんな知識もあるし新人の阿部さんより信頼もできる。でも、顧問税理士さんは忙しくて話を聞いてもらえないし、こちらの気持ちをあまり組んでもらえない状況なんだ。阿部さんはこの前誰よりも一生懸命話を聞いてくれたから、阿部さんに任せることにしたんだ』
その時私は、自分の悪いところや行政書士の資格の悪いところばっかり見ていた自分に恥ずかしくなりました。
私は、法律の知識も、経営の知識も圧倒的に足りない。それは勉強して補うとしても、法学部出身者や弁護士には勝てないのは明らか。であれば、弁護士さんたちのできない自分の行政書士の資格を生かす役割は何だろう?
という風に考えて自分という商品を磨くようにしなければならなかったんです。
このときの言葉をきっかけに、私は下を向き続けるのをやめて、弱点も長所に変えていこうと胸を張って仕事をするようになりました。
その中の一つが、依頼者さんからのアドバイスを取り入れた『とにかく依頼者が安心するまで話を聞いてあげる寄り添い型』というやり方だったんですね。
何も知らないわけ私でも、相談者さんの話を聞き続けることはできます。
それを続けたところ、他の弁護士事務所さんや行政書士事務所さんで話を聞いてもらえなかったという人がうちの事務所に来たり、弁護士さんや税理士さんから、「法律家嫌いのお客さんの面倒見てくれない?」「手続きがや法律の話を聞くのが苦手なお客さんの話聞くの手伝ってくれない?」と頼まれるようになりました。
会社の設立なども、司法書士さんに頼んだ方がめんどくさくないし、お金も安いのに、「司法書士さんと会話がかみ合わないから阿部さん間に入って!!」と頼まれて、共同受任になったり。
要するに、私は、『法律の知識が勝てない』と分かっていたからこそ、その逆に、法律の知識がある人が苦手としやすい、『人の話を丁寧に聞く』『サポートを丁寧にする』というところを自分の強みにしたんですね。
お客さんの相談の聞く。周りの行政書士の話も聞く。他士業の方の話も聞く。それを続けながら、行政書士としてや個人としてできることを繰り返すようになりました。
その結果、結局行政書士としてよりもメンターやコンサルタントとしての才能が開花したんですが、それは結果論での話。
私がもし、新人時代のまま、「行政書士でやっていけるんだろうか?行政書士より弁護士さんの方がいい資格だよな~。行政書士に存在意義はあるんだろうか?」なんて考えてたら、今の玄徳庵は当然ありませんでした。
モノゴトには必ず表も裏もあります。
キラキラしている世界にもその何倍もの嫌なことはあります。
逆に嫌だな~。と思う世界にも必ずいい面があります。
それは世の中の道理なわけです。
行政書士も悪い点がたくさんあげられることが多いでしょう。それを転換すればいいんです。
- 弁護士や司法書士のように自分だけで解決できない業務が多い→それだけたくさんの人脈ができ、一人でやるより高度なサービスを提供できる
- 行政書士は紛争禁止だ→敵味方を過度に作らず裁判をしたくない人のために寄り添ってサポートができる
- 行政書士は食えない資格だ→本当に食えないなら時間がたくさんあるから、行政書士以外のこともやって法律家だけではできない総合サポートシステムを作れる
こうやって、自分が、一番しっくりくるものを見つけていきながら、誇りをもって生きていく。
実は行政書士を卑下しているのは、行政書士本人たちです。
他士業で行政書士を卑下している人は、ネット番長だけで、私は現役時代に現場では弁護士さん、司法書士さん、税理士さん、社労士さん、どの資格の人にも敬意をもって接してもらえてました。
他士業の先生たちも、きちんと敬意をもって下さっている資格です。
ネット番長は、自分の自尊心を保つためだけに、誰かを攻撃したいかわいそうな人たちなので、この人たちは、ご自身がそのとらわれから抜け出し成長されることを願って、そっと距離をとればいいだけなんです。
そうやって見てみると、あとは自分自身の妙な劣等感がばかばかしいものだと気が付けるはずです。
実は、行政書士が感じている劣等感は、自分自身への不安から勝手に生み出した妄想にすぎません。
だからそれを捨て、自分自身にも行政書士という仕事にも誇りをもって進んでいけばいいだけです。
その大切な心構えを忘れないであげてくださいね。
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