阿部さんが行政書士になってここは大きな分かれ目だったなという分岐点は何でしたか?

こんにちは。無理せず起業塾塾長の阿部です。

それでは、また、ゆるゆる更新していきますね。先日授業中に、こんな質問をされました。

『阿部さんにとって、開業して何もできなかったところから、お!このタイミングからよくなったぞ!!という分岐点って、何でしたか?』

というもの。

なるほど。分岐点ですか。正直たくさんありすぎるんですが、大きく分けると3つあります。

参考になるかどうかわかりませんが、ちょっと書いてみますね。

1、開業2年目にコンサルに加入し集客を必死に学んだ

これは、結構大事件でした。

というのも、私は、開業1年目いくつかの開業講座に出て、何だこんな『ひよこ狩り』みたいなのしかないじゃないか!!(怒)

という経験をして以来全くセミナーや、交流会にも出ずに、ひたすら独学で、本を読み学び実践し。そんなことを繰り返していました。

元々、一匹狼タイプだったのもあり人を頼るのが苦手。というか人を信用できない性格だったのもあり、何でも自分でできるようにならないとと必死に頑張っては失敗を繰り返してました。

ところが、そんな生活も限界が来て、このままでは廃業しか道がない……。

そんな時に、残り少ないお金をつかんで、コンサルタントをやっていない人のところに行って、無理やりコンサルタントを頼み(笑)3カ月ほど勉強。

さらにもっと知識を得られるところに行きたいと、アメブロ集客界の大御所『パワーブロガー養成講座』に入塾。

あそこで、1年ほど学んだ結果、ネット集客の基礎的な考え方が身につき、ぐんぐん結果が出るようになってお客さんや同業者などから連絡が来るようになったんですね。

本当にネットでお金が入ってくるんだ…初めて物が売れたときの感動は、今でも衝撃が残ってます。

この時に、『本当にこうやって役立つ知識を教えてくれるコンサルさんもいるんだ』ということも学んで、感謝したのを覚えてます。

と言っても、私も相当必死だったので、この時の結果を出すために、毎日10時間以上パソコンに張り付いてブログを書き、在籍している先輩たちのブログを見ていいところを必死に盗んでいき、相当努力はしました。

コンサルで結果が出ないと言っている人の多くは、コンサルに入って満足して、ここまでの努力をしていない。要するに結果が出るまでの努力をしていない人が多いんだというのも学んで、自分は器用ではないけど、他の人より努力でカバーができるんだという自信が付いたタイミングでもありました。

そして、きちんとしたセミナーはそれなりの料金が発生するのは当たり前なんだということも学んだんですね。

そこから、お金をもらう罪悪感がなくなり、『いい商品を提供してきちんと報酬をもらう』というスタイルに事業を切り替えていくことができるきっかけにもなったんですね。

他にもここでは、

  • 仕事は売込みではなく信頼が一番大事
  • セミナーは授業内容だけでなく人と出会うのが一番の目的
  • 値下げ競争はしなくてもいい
  • どうやったら初対面の人と仲良くなれるのか?
  • ネットをどういう風に活用すればいいのか?
  • お客さんの目線で見るとはどういうことなのか?
  • 本当に役に立つ行政書士とはどういうものなのか?
  • いい主催者の周りにはいい人材が集まる

こんな風なことも学べました。雰囲気的には、癖はある人がたくさんで、私にはあってなかった側面もあるんですがでも、すごい勉強になったんですね。

今まで、1年間私は何を無駄な努力をしてたんだろう?何で嫌われる努力をしてたんだろう??そんなことを痛感させられました。

卒業してから早いもので、7年ほどがもう経つかと思います。あれから、アメブロの削除や、いろんなことがありましたが、皆さん元気にされているんでしょうか?

ちなみに、講師の福島税理士とは、このコンサルで出会っているんですね。

この経験は、私の経営素人から集客できる人になれた大きな分岐点だったのは間違えないなと今でも感謝してます。

2、福島税理士・菅原行政書士との出会い

さて、もう一つがほぼ同じ時期に出会った2人の人物。

今、無理せずで特別講師をお願いしている『福島税理士』と『菅原行政書士・社会保険労務士』の二人との出会いでした。

今まであった士業というのは、本当に絵にかいたような堅物(笑)

近寄りがたいオーラを放ち、私は偉いんだぞみたいな雰囲気を放っている。話しかけても、いつも軽くあしらわれたり、こちらに意地悪しかしてこないような。まぁ、そんな人にしか巡り合えてませんでした。

どうも、私を利用しようとしているな?という腹の探り合い、ひきつった笑い。みたいなそんなことを繰り返したので、『士業は信用ならない』というそんなイメージが強かったんです。

もちろんそうじゃない人なんかもいたんですが、それは今だからわかることで、当時は、そんなようにしか感じられなかったわけですね。

そんな中出会った福島税理士が強烈で(笑)

まったく税理士の雰囲気がない。でも、知識は豊富でお客さんもたくさんいる。それにもかかわらず、お客さんからも友達のような接し方をされている。

すごい!!こんなお客さんとの接し方があるんだ。

私はそれまで、行政書士や士業って、『隙を見せたらいけない』『賢そうにしてないといけない』『ちょっと威厳ありそうにしてないといけない』そんな風に思い込んでました。

でも実際は、こんな風に実際の実力を出さずに、こんな優しい丸い空気で信頼をつかむことができるんだ!

実は塾講師時代も、最初のころは、『怖い先生をやらないといけない』と思って、必死に演じていたくらいの私でしたので、『やさしい空気で人を引きつけて引っ張っていく』というのはこういうことなんだと、学んだんですね。

もともと、威厳のあるキャラが向いていなかった私。でも、子供のころからしっかりしてないといけない環境で育ってきたのもあって、無意識に自分に壁を作っていたんですね。

それに気が付いて、その壁を壊す作業をここから始めたんですね。

そこから、自分の心がだいぶ軽くなり、お客さんからも『阿部さんは優しくて話しやすい』といわれてリピーターが増えてくるきっかけになりました。

さらに、私より3歳下で、開業が半年くらい後の菅原さん。

彼は、いろんな人の力を借りて仕事をするというのが得意な人でした。法律業だけでなく、飲食業やはんこ屋さん小売りなどなど様々な人脈を持っていて、お客さんの望む人を紹介。そこで信頼をつかんで、行政書士業務をもらう。

そんな活躍の仕方をしていたんですね。

さらに福島さんも、『自分でできることでも、自分がもう一回勉強しなおしてやるよりも、その道のプロにお金を払ってやってもらった方が時間も労力も楽だし、信頼もできる』という考え方で、いろんな人に仕事をお願いしてやっていたんですね。

私の知っている士業は、他の士業から仕事を無理やりでも奪ってやる!

そんなことをしている人が多かったので、がっかりしていた時期。そんなときに、この二人の『共存共栄』の考え方を聞いて、これが、私の目指す道だなとここで私の事業の方向性が決まったんですね。

この共存共栄に気が付かなければ、私は、ライバルを増やす『無理せず開業行政書士講座』なんて、絶対開きませんでしたし、そうなっていたら今の『無理せず起業塾』は当然ないわけです。

3、絶好調からの転落

ここまでのポイントが、私の開業2年目から3年目にかけてのお話しでした。

この2つの体験から、大きく意識ややり方が変わった私は、行政書士としてもお仕事がもらえるようになり、副業をやめ専業として独立。

さらに、事業拡大(人脈を広げる)を狙って無理せず開業行政書士講座を立ち上げ、北海道や沖縄からも人が参加してくださるくらいまで成長していくことができました。

そんな中、本格的に事業を拡大するには、お坊さんの修行を終わらせなければならない。ということに気が付き、このころには、『法律だけでなく、心のケアーもできるようになりたい』とも思っていたので、お仕事を菅原らに任せて、お寺の修行にこもることになります。

この期間は、全くお仕事ができませんどころか外出や自由な時間が原則ないので、本当にお寺に専念していたんですね。

精神的にも肉体的にもきつい時期を過ごし、ぼろぼろになりながら出てきたとき、私は衝撃を受けます。

あんなに絶好調だったのがうそでしょ?というくらいに、トラブルが発生したんですね。

仕事では、無理せずの過去のOBさん同士でトラブルを起こしていたり、お坊さんの修行は無収入ですのでお金が底をついていたり。これはまずいぞ!と対処に追われることに。

ちなみに、お坊さんはお金持ちと勘違いしている人がいますが、お寺の8割は現在は副業なしでは生活できないお寺なんですね。わたしの実家もその8割の一つなんです。

更に、私生活では受験生の時から10年支えてくれていたパートナーと決別することになり、大きな精神的な支えをなくします。

そんな状況でも、周りの期待はかかります。阿部さんならセミナーは満席にして当たり前。問題解決してくれて当たり前。

そんなプレッシャーまでかかり、精神がボロボロに。

欲張りすぎていろんなことをやってきた結果、手元に何も残らない。いらない名誉とそれに伴う責任だけが手元に残ってしまった。

いったい今までの努力は何だったんだろう??

一度にやる気がなくなってしまい、ブログもメルマガもかけないくらいまで精神的に追い込まれました。

この経験、今でも本当にぎゅーと締め付けられるような痛みが走るくらい辛い体験でした。言葉には言い表せないような。

この時だけは、本気で廃業を考えましたし、全部投げ出したいなと思って事務所の看板と何日間もにらめっこするなんてやってたりしたんですね。

順調に見えても、こういう壁に突然ぶち当たることが結構あるのが経営の怖いところでもあります。お客さんが来るようになったらそれでOkではないんですね。

4、それらを乗り越えたからこそ

私は、開業9年目に今年はいります。毎年何かしらのトラブルや事件が発生し、いまだに今年は、超安定してたぞ。なんてことは経験したことがありません。

経営者になるということは、常にそれに向き合って戦っていく。その繰り返しだと私は思っています。

でも、こういう経験をしたからこそ、私は今こうやって自分の足で立ててますし、こうやって自分を飾らずに皆さんに伝えることができているんだと思います。

今思えば開業当初は、なんて『おままごと程度の覚悟』で開業したんだろうなと、今でも恥ずかしくなりますが、本当にそのまま生きていくなら、そんな気持ちでいられないような試練はどんどん襲い掛かってきます。

そして、それらを解決してくれるのは、自分の強い意志と、それを応援してくれる仲間なんですね。

いま、この分岐点を振り返っても改めて思いますが、人との縁を大事に、自分が絶対に廃業しない。自分は頑張るんだ。

この強い意志をどこまで持てるかが、経営者に最も求められることなんだと思います。

私は、皆さんにこんな話をすると、ベテラン勢・中堅勢からは、『阿部さんほど面白い人生歩んでる人あんまりいないよ』といわれるくらい、本当に災難が次から次に降ってきます。

でも、それは私が、たぶん望んでいるものが高いからなんだと思うんですよね。

私は稼げる起業家ではなく、人の心を救える起業家になりたい。だからこそ、行政書士ではなく、この起業塾を選び、あえて苦難のお坊さんの修行にもいってきたわけです。

皆さんは、もちろん何を目標にしてもいいと思います。

ですが、『自分は絶対に頑張りぬくんだ』という意志。これと、周りの人への感謝は忘れないでください。

開業前は、こういうの聞くときれいごとだなと思っていましたが、実際やってみるとやっぱり本当にこれが大事なんです。

そして、人から教えを乞うことを恥ずかしがらず、協力してもらうことを嫌がらず、でも、相手を利用ではなくきちんと助け合いの心をもって、頑張っていただけるとうれしいなと思ってます。

もちろん、無理せずもそういう助けができるように、交流ルーム(生徒さんOBさん限定です)を作ってます。

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